2022年5月29日日曜日

「新しい資本主義」は上から目線な割に、中身空っぽな件について

自民党の新しい資本主義実行提言本部(ってのがあるようです)が24日に岸田さんに「新しい資本主義」に関して提言したようです。

 

その前提というか前段の下りは上から目線そのものです。以下抜粋

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市場に任せれば全てが上手くいくという、旧来の資本主義の考え方が生んだ、様々な弊害を乗り越えるため、経済社会変革の世界的な動きが始まっている。

市場に依存し過ぎたことで、公平な分配が行われず、格差や貧困が拡大した。市場競争の効率性を重視し過ぎたことによる、中長期的な投資の不足、持続可能性の喪失が生じている。自然に負荷をかけ過ぎたことによって、気候変動問題が深刻化した。行き過ぎた集中によって生じた、都市と地方の格差が問題となっている。

旧来の資本主義が課題に直面する一方で、世界を見回すと、権威主義的国家を中心とする国家資本主義とも呼べる経済体制が勢いを増している。民主主義・自由主義VS権威主義・国家資本主義という対立軸の中で、我々は、自ら資本主義をバージョンアップすることが求められている。

アベノミクスなどの成果の上に、市場や競争任せにせず、市場の失敗がもたらす

外部不経済を是正する仕組みを、成長戦略と分配戦略の両面から、資本主義の中

に埋め込み、資本主義が本来もたらす便益を最大化、最適配分すべく、「新しい資

本主義」を実現していく必要がある。以下抜粋

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おいおい、「市場に任せれば全てが上手くいくという」、そんなこと今までやってましたっけ?

金融、特に銀行は「金融検査マニュアル」なるものがバブル崩壊後定着し、いや、この指導が大きすぎて、貸し渋り・貸しはがし、強いては貸しえぐり、なんてことが不況時に言われました。

また、上場企業に対し、「コーポレートガバナンスコード」なるソフトローを課し、経営者と市場の関係の在り方を示しました。

医療業界なんて、元々すべては厚生労働省の掌の中で経営させられているようなものでした。ジェネリック医薬品の促進のために、徹底した保険点数の誘導を病院、薬局に落とし込みました。また、オブジーボのような画期的な医薬品の価格を発売後数年で半額にまで落としました。

小売業も大規模小売店舗法とか導入して、地元のパパママストアと過当な競争をしないような仕組みを作り、小売事業者の自由な出店を規制しました。

他にも「市場に任せず、規制をかける」ようなことはあったと思います。

 

それはさておき、では、「新しい資本主義」で何をやろうとしているのか?


日経新聞電子版5月29日

どこが新しいねん。これまで各省庁でやっている・やろうとしていることを載せてるだけじゃない? 中身空っぽじゃない。

あっ、カーボンプライシングって、「環境税」のことでしょう。個人ではなく法人に課税されると思いますが、要注意すね。

あと「原子力を最大限活用」ってのも。

M&A目的の公募増資円滑化ってSPACのことか?(周回遅れじゃない?アメリカではもう下火かなくなりつつある)


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