2019年4月13日土曜日

Chevron が Anadarko Petroleumを買収 米国生産でシナジーが出るか!






シェールオイルの装置
いやあ、ちょっとびっくり。このタイミングで。米国市場の金曜日のオープン前のニュースでしたね。

大型のM&Aは結構、月曜の朝いちばんに発表され、Merger Monday などと言われて、その週の相場を活況づけたりしますね。

Anadarko と言えばシェールオイル銘柄でリーマンショック後は人気銘柄だったと思います。それをこのタイミングで買収かあ。


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Chevronを保有してもう9年近くになります。

同社への投資ストーリーは

  • 長期投資のポートフォリオに1社は石油株がいい(ジム・クレイマーの著書でそのように言及)ということから
  • 連続増配銘柄で石油スーパーメジャー
  • 西オーストラリアのLNGの生産が2016年~2018年にかけて始まり、その後東アジア(中国がメインだけど日本も入る)の天然ガス需要を取り込める
  • 経営効率が良いので財務も安定的
  • テキサスでもよい場所を確保してシェールオイルも狙える

というものでした。今まさにそのストーリー通りの経営を同社は行っています(しかし、石油産業の環境がガラッと変わってしまった)。

元々Chevronはソーカル(Standard oil of California)とTexaco が合併してできた会社なので、テキサス及びメキシコ湾は経営地盤として強いものがありました。

そこにAnadarko のシェール権益とメキシコ湾の権益が加われば、テキサス/メキシコ湾でドミナント化が進むので個人的には歓迎します。
(しかし、なぜかChevronの株が-5%近く下落してしまった)

テキサスでのシェールオイルの生産加速がうまくコントロールできれば、油価への影響も抑制出来て、いいような気がしますけど。
Permian Basinに注目。Overlapping Operationsと言っている
あと、西オーストラリアのLNGプロジェクトの影響で、結構天然ガスに振れたポートフォリオを石油に戻す意味合いもあるかもしれません。

今後、Anadarkoの米国外の資産を売却していくんじゃないかと想像します。

Chevron側は今回の買収により、重複コストを削減して、年間10億ドルのコスト削減と設備投資も年間10億ドルの削減が見込める、と言っています。
(設備投資は元々2兆円前後ある会社なので、それほど大きなインパクトはないかもしれませんが)

良いタイミングで、良い相手を比較的リーズナブルな価格で買収したよいM&Aだと個人的には思っています。

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