前回、その1に続き第2弾。
(参考 米国株式投資、参考にしているYouTuberさん その1 )
まずは
シバタナオキの決算実況
https://www.youtube.com/channel/UCDSq68VpxcnElKjAvQ6j0bQ
元楽天の執行役員で、現在はシリコンバレーベンチャーの創業者。要するにアントレプレナー。東京大学工学系研究科博士課程修了(工学博士、技術経営学専攻)を卒業された、理系バックグラウンド。
YouTubeの内容は基本的に、特定の企業名の決算分析を簡単に紹介するのがメイン。
女子大生風?の子が、決算内容や他社との比較、あるいはその企業のビジネスモデルなどで疑問点を投げかけると、柴田さんが答える、という感じ(この若い女性がむっちゃ勉強している)。
とりあげる銘柄は、あらかじめ決めているようで、事前にYouTubeのタイムライン等で質問を募集しています。
その1で取り上げた広瀬氏や川田氏が言及している銘柄と柴田氏が取り上げた銘柄がたまに一致する場合があります。そういった銘柄は必見です(最近ではROOTやZoominfo)。
また、とりあげ銘柄は米国株だけではなく、日本の成長株もよく取り上げています。
ユーザーベースやビサスクなどのコンサル・投資銀行系のビジネスマン御用達の今話題の成長企業もうまく分析してくれているようです(うちの会社も御用達で、私も活用しています(笑))。
使い方としては、気になる成長企業で柴田氏が取り上げていたら、まずは動画で解説を聞いて、さらにいい、と思えば自分でIR資料/動画や有価証券報告書を読んでいく、あるいはその反対で、会社公表資料を一通り読んで、柴田さんの解説を聞いて内容を確かめる、とかがいいと思います。
いずれにせよ成長企業の分析に向いています(柴田さんのバックグラウンドを見てもそんな感じ)
最後に、これはアメリカ人の動画なので、100%英語の動画になってしまいます。
これは私のブログのリンクに貼ってあるF Research Articles の動画版と言っていいと思います。
FSATとは“Fundamentals
Analyzer Software Tool”の略だそうです。
この創設者はCharles Carnevaleというアメリカ人で(かなりのおじいちやん)、元々Seeking Alphaでの投稿内容がわかりやすく、銘柄選択に有効な感じがしたので、2012年ごろから記事を読んでいました。今でもしばし読むのでブログのリンクに貼ってある、という感じです。
動画の英語も比較的早口なのですが、それでも日本人好みの英語???と言っていいのか、比較的母音をしっかり発音してくれるので個人的にはわかりやすいです。
個人的にはジムクレイマーの英語よりもずっとスッキリと耳に入ってきます。多分TOEIC700点クラスで十分だと思う。
チャールズさんは「Mr. Valuation」との異名をとっているらしく、とにかく割安株投資を推奨されています。
彼のいうValuationは基本、PERとなっています。したがって分析対象は大企業が中心となります。特にLow Valuation & Dividend Growth Stockは非常によく取り上げています。したがって配当成長株投資家にはうってつけの動画でしょう。
かれの評価基準は透明性が高く、一貫性があり、ヒストリカルなEPSとその成長率や成長見通しとそれに対するPER(ヒストリカルな水準感と比較して)が割安か、割高か、というのが基本形です。
例えば、BMY(ブリストル・マイヤーズ)はアナリスト予想ではこれぐらいの利益成長率が予想されている。したがってEPSの成長線はこの辺からこの辺のレンジの間ぐらい。
このEPSにヒストリカルな平均PERをかけると(またはざっくりPER15倍で計算すると)株価推移はこうあるべき。しかし、実際の株価はこんな感じで、これぐらいのアップサイドがある、という内容を彼が長年分析ツールとしていたFASTグラフで解説する、というのが大雑把な動画イメージです。
EPSとPERの掛け算が絶対尺度とは限りませんが、とりあげ銘柄は事業基盤がしっかりした大企業がメインでPERで説明しづらい銘柄(基本的には成長株や景気循環株ですね)はあまり彼の分析対象に入ってこないので、PERを中心に株を見たい人にはうってつけだと思います。
ざっくり言えば、成長株のシバタナオキ氏とバリュー株のチャールズ氏の2つを紹介しました。他にも見ている動画はありますが、まあ、今回はこれぐらいにしたいと思います。
もっといいのがある、というのがあれば是非教えてくださいね。