いつも覗いているMorning Star USAのビデオクリップ。
シカゴ連銀のシニアエコノミスト、William Straussにインタビューしている。Mr. Straussさんによる分析をご紹介(鋭い分析の割に、ジョッキでビールをがぶ飲みする優しいドイツのおじさんを想像してしまう親近感が沸いたので、聞いていました)。
以下は私の慨訳ですが、参考程度に(Transcriptもあります)。
フラッシュの調子が悪そうなのでリンクも貼り付けて起きます。
Recovery Missing Normal Expectations
景気見通しや消費者動向や経済指標など色々述べていますが、製造業の生産性改善に焦点を当てて以下をまとめています。
アメリカの製造業の出荷額(Out put)は2007年に最高に達した(この時はアメリカのOut putは中国より多かったそうだ。多分付加価値額が大きいのだろう)。
しかし、その直後のリーマンショック(The Great Depressionという表現)ではGDPが5%ダウンしたのに対し、製造業はOut putが20%もダウンしてしまった。
更にこの間、230万人の雇用が製造業から失われたが、これはリーマンショック期間中に失われた雇用の約1/4にも達する(合計八百数十万人が職を失っている)。
(アメリカ経済に占める製造業の従業員数は10%前後で、如何に製造業が失業者に占める割合が多いのか、と言うことを意味しているのだと思います。ビデオでは製造業従事者は10%未満と言っていますが、これはリーマンショック後のことでしょう)。
2009年の景気底打ち後、製造業では失った雇用の約1/4に相当する40万人程度の職が生まれたに過ぎない。
出荷額は70%程度回復したが、職は25%しか回復していない。
というすさまじい生産性の回復を述べています(もちろん、今後更に30%のOut putの回復で職がどっと回復する可能性もあるが、それはちょっと不釣り合いだろう)。
一方、ピークから20%落ち込んだOut putは、現在年率6%の勢いで回復しており、今後4%台程度に落ち着くもののGDP全体の成長率を大きく引き離す景気のけん引役になるだろうと言っています。やはり自動車産業が大きい模様です。
2012年の全体のGDP成長率は2%程度と慎重に見ていますが、未だ住宅市場が停滞することを前提にしているようです。
さて、経営者はなぜ雇用しないのか、と言うことに対し、雇用要件のミスマッチを上げています。「21世紀型製造業従事者」はなかなか見つからないのだそうです。
日本と同じだなあ、と思いました。しかし、2013年~2014年には2007年を超えるOut putを生産するだろうと予測しており(ドル安のおかげもあるのかもしれませんが)、その生産性の改善は留意しておく必要性があると思いました。
さて、
さて、
日本も相当改善していると思いますが、雇用に関してはなかなか経営者も深く切り込めないですからねえ(労働者派遣とかもうるさいし)。しかし、日本を一歩外に出れば同じ条件で競争です…。
既存の製造業よりも、新しい産業が出てきて(すべての人がホリエモンとは言いませんが、起業家のお行儀ももっと正さなければならないと思いますが)、活性化が欲しいものです。リスクマネーはゾンビ企業ではなく、明日の日本に注がれるべきです。
スポーツ界では少子化にもかかわらず、我々の世代よりもたくましい若い人がたくさん出ていますので、経済界にも欲しいものです。
既存の製造業よりも、新しい産業が出てきて(すべての人がホリエモンとは言いませんが、起業家のお行儀ももっと正さなければならないと思いますが)、活性化が欲しいものです。リスクマネーはゾンビ企業ではなく、明日の日本に注がれるべきです。
スポーツ界では少子化にもかかわらず、我々の世代よりもたくましい若い人がたくさん出ていますので、経済界にも欲しいものです。
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