結局、後継者選びってなんだったんだ?という疑惑と、この社外取締役陣営じゃ、誰もモノが言えないな、という感想。
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ソフトバンクの社外取締役
- 柳井正(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)
- 永守重信(日本電産社長代表取締役会長兼社長 CEO)
- マーク・シュワルツ(Goldman Sachs Asia Pacific, Chairman)
シュワルツ氏はともかく、残り2人の社外取締役はそろって、筋金入りの「会長兼社長」で、なおかつ孫さんと同類項的な方々。孫さんと苦労を分かち合える人々ですが、株主の立場で意見が言えるのか、微妙(お二人とも同社株を保有されていますが)。
日経新聞では、おセンチに
「創業者は往々にしてクレージーだ。いつまでも若く、まだまだやれると思っていたい。自ら経営の一線から引退する、いざその時期が近づくと、やっぱりもう少しやっていたいという欲望が出た」
と記事が出ていたが、もっと納得感のあることを言っている人もいる。
つまり、最近のアリババ、ガンホー等の資産の売却はアローラ氏が主導して進め、財務健全性と次のもっとハイリターンな投資案件の発掘、スプリント事業の立て直しを進めており、Yahoo! Japanの株の買い増し(米Yahoo!が身売りに出ているので、同社が保有する日本法人株をソフトバンクで買い増す)に、アローラ氏が(Yahoo! Japanにあまり将来性がないと思っていた)反対していたとする説で、孫氏と意見が対立していた、というもの。
一方、アローラ氏のコンプライアンス的な疑惑もあった。
どういう基準で投資判断をしていたのか、疑惑なのか真実なのかは当事者のみぞ知る、ですが、何となくアローラ氏の行っている投資判断の方が、私には腹落ちしました。
私は、アローラ氏はてっきり、孫さんの投資業務代理人だと思っていましたが、もし、上記の話が真実ならCapital Allocationという点では、適任だったんじゃないか、と思いました。
孫さんを悪者に仕立て上げると、TVCM収入に大打撃がありそうですから。
いずれにせよ、オーナー経営者に仕えるというのは、難しいですね。また、「優秀な外国人労働者の雇用促進」という人口減少への歯止め政策の一環(一応政府ではそのように言っている)が、外国人から見れば「日本は特殊社会」というレッテルでうまくいかないリスクなどを考えてしまいました。
カルロス・ゴーン以外の外国人経営者って、今一つ実績が残せていない(と思う。武田薬品工業に注目していますが)。アメリカではインド人経営者がしっかりした実績を残しつつある(マイクロソフトなんて、バルマーから変わったとたん、復活しつつありますからね)。
株式投資も結局は愚直に通信ビジネスを粛々と行っている、AT&T、ベライゾン、NTT、KDDIの方が長期保有には、退屈で話題性も少ないが、それが故に、リターンも安定的でよさそうですね。
ただし、ソフトバンク株は今日、意外にも上がりましたね。百億円単位のお金を一人にポンポンつぎ込んで、やっぱり辞めた、という会社なんですけどねえ。
そういった爆発力がいいのかもしれませんが、私の投資方針には合わないなあ。話題性やロマンがあって、応援したくなる気持ちはわかりますけどね。
投資判断はご自分で
応援お願いします。
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