米中貿易協議の行方、Brexitの行方やリーマンショック後10年近く続く景気拡大局面などによる循環懸念などにより、長期金利は下落傾向にあります。
FRBは先日、とりあえず、金利引き上げを凍結するようなコメントを発しました。このことにより長期金利は一段と下がり、いわゆるイールドカーブ(長期金利と短期金利の差)が益々小さくなりました。
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左のグラフは、縦軸が金利、横軸が債券(米国債)の期間を示します。
例えば1ヵ月物の金利が2.51%で5年物の金利は2.44%となっています。
5年物の米国債と短期債を比較した場合、金利差(Yield Curve)は逆転しています。つまり左のグラフのブルーのラインが下がっていると、Yield Curveは逆転していることになります。
薄いグレーのラインは2017年3月、濃いグレーは2018年3月の3月のラインで、2年前、1年前と比較しても金利差はなくなっていることが見て取れます。
短期と長期のどの金利を比較して議論するのか、あまり意見が一致しない感もありますが、敢えて、1ヵ月物と10年物(一般的に10年国債金利を長期債といいますし)を比較すると、10年債は2.54%とのことで、ほぼフラット化していると言えるでしょう。
金利差が縮小した理由は、市場参加者が中長期的な景気の見通しがイマイチなことと、短期的には金利が下がらないとみているから(FRBも下げるようなそぶりはない)だと思います。
右のグラフは1年物金利と10年物金利の差のヒストリカル推移です。グレーの幅は米政府公認のリセッション時期です。
金利差がゼロ以下になってしばらくするとリセッションに入っています。
つまり、景気はピーク付近(あるいはすでに下り坂)にあると言えるでしょう。
この状態は、経営者が投資する資金調達判断を鈍らせることを示唆します。銀行も利ザヤがとりにくいので、融資に慎重になってしまいます。
このグラフはブルーがS&P500、黒が1年物金利、緑が10年物金利をあらわします。
黒にラインが緑のラインより上に行くと(70年代から80年代の高金利時代の一時期を除くと)その後しばらくで株価も下がっています。
5月(Sell in May)以降、相場に波乱が起きないか、少し慎重に物事を見ていこうと思います。
大統領任期3年目のアノマリーが勝つか、Yield Curve仮説が勝つか、ということかな?
左のグラフは、縦軸が金利、横軸が債券(米国債)の期間を示します。
例えば1ヵ月物の金利が2.51%で5年物の金利は2.44%となっています。
5年物の米国債と短期債を比較した場合、金利差(Yield Curve)は逆転しています。つまり左のグラフのブルーのラインが下がっていると、Yield Curveは逆転していることになります。
薄いグレーのラインは2017年3月、濃いグレーは2018年3月の3月のラインで、2年前、1年前と比較しても金利差はなくなっていることが見て取れます。
短期と長期のどの金利を比較して議論するのか、あまり意見が一致しない感もありますが、敢えて、1ヵ月物と10年物(一般的に10年国債金利を長期債といいますし)を比較すると、10年債は2.54%とのことで、ほぼフラット化していると言えるでしょう。
金利差が縮小した理由は、市場参加者が中長期的な景気の見通しがイマイチなことと、短期的には金利が下がらないとみているから(FRBも下げるようなそぶりはない)だと思います。
右のグラフは1年物金利と10年物金利の差のヒストリカル推移です。グレーの幅は米政府公認のリセッション時期です。
金利差がゼロ以下になってしばらくするとリセッションに入っています。
つまり、景気はピーク付近(あるいはすでに下り坂)にあると言えるでしょう。
この状態は、経営者が投資する資金調達判断を鈍らせることを示唆します。銀行も利ザヤがとりにくいので、融資に慎重になってしまいます。
このグラフはブルーがS&P500、黒が1年物金利、緑が10年物金利をあらわします。
黒にラインが緑のラインより上に行くと(70年代から80年代の高金利時代の一時期を除くと)その後しばらくで株価も下がっています。
5月(Sell in May)以降、相場に波乱が起きないか、少し慎重に物事を見ていこうと思います。
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