2016年2月20日土曜日

配当貴族銘柄 Walgreen Boots Alliance (WBA)39年連続増配 #31 S&P Dividend Aristocrats 1/1

Walgreen Boots Alliance(WBA)は、全米トップのドラッグストア、ウォルグリーンと言っていいのではないか?
4年ほど前、買おうか、と思ってウオッチしていたが、配当利回りが低くて結局買わずじまいで、その後業界環境が変わって、ご無沙汰してしまっていました。


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現在、旧ウォルグリーンが欧州の同業であるBoots社に加え、医薬品卸のAlliance Healthcare社を買収した企業連合になっているようだ。ちなみに2016年中に今度は米国の同業であるRite Aideというドラッグストアを買収することが決まっているらしい。


この数年で、一気に変わってしまった。下記の財務は大半の時期が旧ウォルグリーンのものとなっている。
2014年にBoots Alliance社を買収している関係上、そこで売上高が一気に増加している。
ただし、営業利益率は年々縮小しており、結果的に利益額はあまり伸びていない(2015年はM&Aにかかる一時費用等も入っている)。

M&Aを借入金主体で進めた関係上、少し財務バランスを崩している(が、この程度の借入金ならたいしたことはないと思う)。

配当の成長性はかなり高いのだが、配当性向は30%台にあるため、今後は15%以上の成長を望むのは酷だろう。

MorningStar社では、Economic MoatNoneと厳しい。
理由は、アメリカではいわゆる処方薬を処方する際、Pharmacy Benefit MangersPBM:薬剤給付管理)という機関が介在するそうです。

PBMは医薬品メーカーと保険者(アメリカの場合、民間保険会社の利用が多い)の間に立って、最適な医薬品の選定、価格交渉などを行い、患者に最適な医薬品を提供する役目があるそうです。

最近、PBMは業界再編を繰り返し、上位数社で全米の処方薬の75%以上を占めるようになったそうで、PBMのパワーが強くなっているようです。

PBMは当然、ドラッグストアに対してもこの交渉力を駆使して、小売店側のマージンを裂くような交渉に臨んできます。

アメリカのドラッグストア、特にWalgreenのような会社では、コンビニのような品揃えがある店もありますがそれらは価格競争になっているため、処方薬の販売が儲かっていたそうです。

しかしPBMの巨大化でやや立場が苦しくなっているそうです。そこでWalgreenといえども(単体でもマツキヨの10倍以上の規模があるにもかかわらず)、目には目をということで合併再編を繰り返して、価格交渉力の維持や間接部門の削減、流通効率化などでマージンを保持しようと必死になっているそうです。

中期的には営業利益率4%台の確保は大丈夫そうですが、長期的な見落としが不確実だ、と厳しいコメントでした。

私が調べた45年前はもっともっと評価の高い会社で、WalmartWalgreenだったら後者のほうがいいんじゃないか、と思っていたぐらいですから、オバマケアがよくなかったんでしょうかねえ。ちょっと残念。
WBAはおしまい。

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