2016年2月11日木曜日

2016年2月10日時点の相場雑感

最終的な投資判断はご自分で。

年初から激しい円高、株安に見舞われています。結局、チョーざっくりに言えば、日銀が何をやったのかというより、アメリカ人が相場を決めている、という事実が浮き彫りになった、そのように感じています。


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円高になるだろう、という予想は当たったのですが、一気に円高に振れてしまい、ヘッジをかける(金銭的)余裕がありませんでした。チクショー、って感じです。

完全に個人的な意見ですが、アメリカの景気はまだ腰が折れているとも思えません。一応、雇用状態は堅調ですし、賃金単価も上昇しています。

アルトリアグループのCEOは、この前のカンファレンスコールで、2016年の米国タバコ市場について、ポジティブな意見を述べていました。アメリカのたばこ市場は2016年も2015年に引き続き堅調推移すると。根拠として、低い失業率、安い原油価格、住宅着工件数の改善を述べています。(下記赤のハイライト部分を参照)

Judy Hong (Analyst - Goldman Sachs):
Just following up on Bonnie's question a little bit just in terms of as you think about all of the positive macro drivers that helped the industry broadly in 2015, I just wanted to get your color just in terms of what do you think -- how do you think those macro drivers will play out in 2016 and the industry fundamentals compared to really 2015?

Marty Barrington (CEO):
Yes, that's a good question because I think you do have to distinguish the year-over-year effect from what the status of the consumer is. We go into the year believing as a whole that the adult tobacco consumer continues to feel better going into 2016 as they did in 2015. Obviously, the unemployment is down, housing starts are up, the effect of gasoline prices -- we see improved adult tobacco consumer confidence. Now, of course, that effect was felt in 2015 and we doubt that we're going to see the same effect as year-over-year to 2016, but I think it's good news I think that we think that the adult tobacco consumer goes into 2016 with those positive feelings.
There's always changes that could happen in the macro environment. You see speculation in some quarters about recession clouds looming. That obviously would change everything, but we go into the year feeling pretty good about the adult tobacco consumer.

したがって、雇用や住宅着工件数、あるいは自動車販売台数などの推移を注視しないといけないと思いますが、原油安の恩恵を受ける段階に差し掛かっているのではないでしょうか?

要するに、たばこ消費者(比較的低所得者に多い)が、まだ財布のひもに余裕がある、ということを示唆していると思います。

一方、ドル高・新興国経済の減速により、多国籍企業の業績は逆風を受けている点、上記エネルギー安が同セクターの企業への業績に与える点などから、S&P500全体のEPSはマイナスが続いています。

この辺はネガティブです。

しかし、もし連続増配株をポートフォリオの中心に据えるのなら、こういったときに買っておく以外にタイミングはないような気がします(まだ少し円安気味なのが気になりますけど)。

なぜこれらの銘柄が連続増配できるのか、を考えてみましょう。

例えば、このような環境でマクドナルドやマイクロソフトのような銘柄を売ってしまうような人は連続増配株投資を辞めたほうがいいでしょう。そのような銘柄を買うべき時だと思います(たばこ銘柄は割安とは思えないけど)。
(もちろん、今すぐ買うのがいい、と言っているわけではないですが)

そのためには事前に準備しておく(業績把握と貯金ですね)が必要で、結局株式投資も仕事や勉強と同じで、事前準備が大事ということになるのでしょうか。

バフェットさんの名言「人が弱気な時に強気になる」というのを実践するときですね。

個人的にはこれまで、なぜか好調なタバコ+通信セクターとかなり下がり切ったエネルギー・ハイテクが相殺し合って、S&P500よりちょっと上ぐらいの推移です(結局マイナスですが)。

AT&TVZの株価が上がってしまって、うれしいような、追加投資が高くつくのでさびしいような。

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