サクッと立ち読みをしただけですが、一言を。
個人的には、現在と将来のバランスをよく保ったポートフォリオ設計をお勧めします。
将来(確か10年後の配当利回りを書いていたはず)の配当利回りは不確実要素である一方、現在の配当利回りは、確実性が高い(注:減配する不安が少ない銘柄である、という前提である)。
(追記)
雑誌には、「世界で不可欠な技術力などで、10年増配が可能な連続増配株を狙え」というタイトルで出ています。Yield on Costの概念が書いてありますが、ちょっと胆略的ではないか?)
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この表は、例えば、1000という金額(ドルでも円でもいい)で配当利回り2%、毎年の一株配当金の成長率(DGR: Dividend Growth Rate)が15%の銘柄を1番、3%の配当利回りで、10%のDGRが2番、以下同じ要領で、10年後の1株配当金がいくらになるかを試算している。
1番は初年度20で10年後に70へと3.5倍になる。
2番は初年度30で10年後に71へと2.4倍弱になる。
以下同様。
そして、6000の資金を1から6までまんべんなく投資した場合、10年合計におけるポートフォリオ平均の増配率が6.7%(黄色でハイライト)だったことを意味している。
では、将来の配当利回りが良ければ本当にいいのか? という問いかけである。
1番と6番で比較すると、極端でわかりやすいだろう。10年経過しても1株配当金の大小は逆転しない(2番なら同じになる)。
11年後は確実に1が6を逆転できることも想像できる。
ただし、毎年10年(あるいはそれ以上)にわたって15%の増配が継続できるのかを見極めるのは非常にむつかしいと思う。私の銘柄でいえば、MasterCard辺りはこういった期待銘柄に入っているが、果たしてうまくいくかわからない。
IBMはこの手の銘柄のつもりで買ったが、ご存じのとおりである。
P&Gやマクドナルド、JNJは2から3のイメージで買ったが、増配率はもっと低い(P&Gは2016年はわずか1%だった‼)。
一方、AT&Tはこの路線に一応あっている。アルトリアグループは購入当初9%ぐらいの配当利回りがあって(リーマンショック後のどん底相場ではこんな感じだった)、8%ぐらいの配当成長率があって、最強だけど、こんなの例外だ。
私がAT&Tやベライゾンを重宝している理由もお分かりいただけただろう。
株価の値上がり期待値は1番のほうが6番より大きい可能性が高いが、しっかり配当金でインカムゲイン、と考えている人は具体的に計算していったほうがいい。
ポートフォリオ全体で妥当な配当成長率を構築していかれることをお勧めする。
ポートフォリオ全体で妥当な配当成長率を構築していかれることをお勧めする。
とダイヤモンド・ザイさんに余計なおせっかいをしてみた。
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