2017年8月9日水曜日

日本の株式時価総額ランキングを見た雑感



カリスマブロガーのぞう記事日米時価総額ランキング比較が掲載されていました。

ちなみに日本企業の8月8日現在の時価総額ランキングは日経電子版によると以下の通りとなります。


スポンサーリンク



NTTとドコモを足すとトヨタを抜いてしまいますね。

答えを言ってしまったかもしれませんが、上位10社のうち8社までがいわゆる規制業種に当ります(トヨタとキーエンス以外)。

ソフトバンクを通信というべきか投資事業というべきか、バークシャー・ハサウエイを損保業というべきか投資業というべきかという感じかもしれませんが、まだまだ通信の比率が高いはずです。

ソニーは、電気あり、ゲームあり、エンタメあり、金融ありなのでコングロマリットとしました。しかし、パナソニックも日立もランキングにはなく、ランキング入りした唯一の電機メーカーかもしれません。栄枯盛衰でしょうか?

キーエンスやファナックはまだ成長の余地があるかもしれませんが、主要顧客がトヨタ・ホンダ・日産あるいはその系列部品産業だったりします。

自動車(及びその関連)、銀行と景気敏感ビジネスが多いので、日経平均のボラティリティが大きいのも何となく納得。

(銀行は本来不況に強いはずですが、持ち合い株の含み損益が自己資本を直撃するのと自己査定による債務者区分変更による貸倒引当金の計上など損益が読めない業種になってしまった。またバブル崩壊の記憶も新しい)

またランキングからはイノベーションという匂いはみじんも感じられませんね。

また、コーポレートガバナンスという観点からも、キーエンスやファナックは秘密主義(ファナックは最近アクティビストの突き上げで、少し情報発信するようになった)です。

キヤノンや信越化学工業は経営者がもう70歳を優に超えています。

任天堂は浮き沈みが激しすぎて、長期投資には不向きだと思います。

アメリカのランキングのように、Google、Apple、Amazonなど今後も成長が期待できそうな企業はそんなに見当たりませんね。

時価総額の大きさが比較的小粒ですね。

任意に選択したアメリカ企業(1社を除く)の時価総額です。

フィリップモリスはJTの2.5倍、アムジュンは武田の約3倍、WBKはオーストラリアの銀行ですが、三菱UFJよりも大きいです(意外でしょ。私は以前から知っていましたが)。

ペイパルなんて日本では知る人ぞ知る企業ですが、8兆円近く時価総額があります。

ETFのiSharesでおなじみのブラックロックも8兆円近くあります。日本では独立系の資産運用会社の上場は現時点では記憶にありません(さわかみ投信はオーナー企業、ひふみ投信はまだベンチャー)。

投資やっている人でなければブラックロックなんて知らないでしょうね。一方銀行ならだれでも知っているかもしれませんが。

それでも日本のランキングだと、ペイパルやブラックロックは上位10社に楽勝で入ります。

(ちなみにテスラモーターズは時価総額6.7兆円でホンダ以上です)

「既得権益守り隊」が上位にドカッと居座っている日本市場ということでした。


投資判断は、個人でお願いしますね。
応援お願いします。
にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ

スポンサーリンク








0 件のコメント:

コメントを投稿