2017年8月28日月曜日

ドンキホーテ、ユニーに出資 「小売りの輪の理論」を思い出す




「驚安の殿堂」でおなじみのドンキホーテHD(7532)がユニー・ファミリーマートHD(8028)の子会社であるユニーの40%株式を取得した

要するに、①ユニーの店舗をドンキホーテに転換する、②ドンキの店舗にファミマも併設する、③ITへの共同投資(データ共有など)、④商品コスト、物流コストの引き下げ協力、などがメインのようです。


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何となく、ユニーファミマHDのうち、事実上ユニーをドンキに切り離したような印象を受けるとともに、将来の再統合(ユニーファミマ&ドンキ)を連想させますね。

旧ファミリーマート株主には朗報かもしれません。「お荷物」のGMS事業を引き取ってくれるかもしれませんので。

一方、ドンキ側は、独自のディスカウントストア―業態で出発し、徐々に店舗面積が大型化していきました。旧長崎屋を買収して、「メガ・ドンキ」として運営しています。

おそらくその実績を生かして、ユニーの店舗をドンキ化していくのでしょう。

そこで「小売りの輪の理論」というのを思い出しました。これは中小企業診断士の試験勉強(2001年に合格・取得しています。今は「ペーパードライバー」のような感じ)の際に出てきました。

1. 新しい小売業態は、提供サービスを抑え、設備も簡素化するなど革新的なローコスト経営を通じ、既存小売業者よりさらに低価格を訴求する形で市場に登場する。この革新的な小売業者は、価格競争によって既存小売業者の顧客を奪って成長し、市場での地位を確立する

2. やがて、同様のシステムで同程度の低価格を実現した追随業者が続々と登場し、競争が激化していく。各々が低価格なので価格は競争の武器にならず、品揃えやサービス、設備の向上などを通じた競争が展開される。その結果、革新的な小売業者が登場した時の低コスト・低マージン経営は、高コスト・高マージン経営へと移行していく(トレーディングアップ(格上げ))

3. 徐々に価格が上昇していくところへ、次の新たな革新的小売業者が、低マージン、低価格の形態で市場に参入することで成功を勝ち取ることができる

ドンキなどは、ファミマなどとIT、商品、物流などで提携し、店舗も多分(ユニーの比較的好立地を)賃貸で済ませることでコストを抑制するのでしょうが、ディスカウント・圧縮陳列などの革新性をどこまで維持・深堀できるのか、が焦点かもしれません。

今のところドンキの業績は安定成長なのかもしれません。

「GMS業態はもう古い」と言われ続けて多分15年以上が経過していると思います。少しずつですが、動いているようです。

全くの余談ですが、ツイッターでドンキホーテをフォローしていますが、結構いいこと言ってますよ。


最近あんまりツイーとしませんが、マクドナルド(MCD)も一時期同じようなツイートをしていました。

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