2017年9月7日木曜日

Annaly Capital Management(NLY)へのDRIP投資を振り返る



私のポートフォリオで最下位の保有高しかないが、売らずに(今後も売らない)持ちこたえている銘柄に、米国REITのアナリー・キャピタル・マネジメント(NLY)というのがある。

特殊なREITなので説明が難しいが、要するに超レバレッジをかけて(といっても当社は「保守的」な部類だが)、投資対象の9割以上をアメリカの住宅債権(Mortgage)に投資する実質的には債券ファンドのような投資体である。

アメリカの住宅ローン金利(30年固定だと4%ぐらいか?)と短期デポコルレス(1週間から1か月間のインターマーケットで調達する金利1%ぐらいかな?)の利ザヤを稼ぐというのがメイン。

ご参考 過去記事
Mortgage REITへの投資 2011/12/11(旧ブログ)


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NLYは米国のREITの条件を満たしているようです(超ざっくりいえば不動産への投資資金のうち、利益の9割超を配当に回すなら、法人税をなしにするとかいうやつ)。

例えば1000万円を1%で調達して、4%で運用しても意味がないので、レバレッジをかけます。たぶん4倍~6倍ぐらいまでかけているんじゃないでしょうか? ここがミソ。

投資家から預かったエクイティ部分は大体10%をめどにしています。つまり配当利回り10%!!!

それに、1%未満で平均すると2週間で返済しなければならない超短期資金で、20年~30年の期限がある米住宅債権に投資します。

先ほどの1000万のうち、200万は10%のエクイティ、800万は1%未満の短期で、4%の住宅債権を買う、という感じ。短期の資金は常にトレードでロールオーバーします。

これだけ聞くと、寒気がする人もいるでしょう。

ただし、投資する住宅債権は、ファニーメイ、フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)などが保証したものに限るため、債権の安全性は確保されている。この両公社は政府機関なので、ローン債権の安全性は「暗黙の政府保証がある」と言われていた。

サブプライムショックの時には、まさに本当に「暗黙の政府保証」の本気度が試されたのだった(結局、暗黙のままだったが乗り切った)。

そういう感じの投資対象です。

株価推移

長ったらしい、前置きですが、要するにこれに対し、DRIPで以下のような投資を実行しました。

ま~一番株価高いときに買って(サブプライムの影響がなさそうで、ローン金利は高く、短期金利がボトムぐらいか?)、低いときに売ってしまいました。

11年に買いました。合計約2300ドル。当時はまだローン破綻はピークアウトしていなかったような記憶がありましたが、ビジネスモデルを理解できたので、買ってみました。

13年にバーナンキショック(金融引き締めを匂わす)で金利が高くなったので、一気に株価は下がりました(元々債券ファンドのような実態ですから)。

14年の11月に、年末税金対策としていったん損だしして、買い戻しました。

現在の残高です。当初投資した2300ドルが3100ドルになっています。もっともこの差額800ドルはこの間の配当相当にも満たないかもしれませんね(年平均250ドル程度の配当があったとすると、6年で1500ドルになる)。

株数が買ったとき、売ったとき、今と違うのはDRIPによる増減です。

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