2019年6月1日土曜日

銀行員の不安などへの雑感 転職も悪くなかったと思う






『銀行は「一生安泰」で「エリート」な職場だったけど今後はそういう訳にはいかない』

そういう話を最近良く聞きます。
銀行員が「一生安泰」ではなくなった深刻背景 (東洋経済オンライン)

言ってることはここ20年同じじゃないかな、と思う次第です。


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銀行の経営環境

20年前はバブル崩壊による不良債権問題、今はフィンテックによるキャッシュレス時代の到来、予想外の低金利政策の継続による資金運用難の2つが大きく立ちはだかっている点で、苦難の内容が違いますけど。

しかし、職場としての銀行員(ごめんなさい総合職の場合)の労働環境は大きく変わっていないと思います。

50代前半で取引先か関連子会社へ出向・転籍で給与がそれまでの7割程度になる(注:但しその時点で会社都合の退職金がもらえるはず)ことや年俸水準まで。

私の代の同期も銀行に残ったやつは、出向の話がチラホラ出始めています。

どうもこういった画一的なマスコミの論調は、競争社会であるにもかかわらず、一旦手にした権利が既得権益化して守られるべきだ、という先入観があって、あまり詳しく知らないサイレントマジョリティーというかそういう人たちを巻き込んで誤った認識を世間に撒き散らしているようで、迷惑千万な気がします。

社会・経済・政治は安定しているべきだ、というのは確かに安定してほしいと思いますが、世の中・外部環境は変化するのが常で、変化への対応が求められるのは、生き物も企業も同じではないでしょうか?

よく、最強生物だった恐竜が絶滅したのは、環境に対応できなかったからだ、と言われていますが、企業もサラリーマンも環境変化への対応は受け止めざるを得ないものだと思います。

銀行員に話を戻しますと、長年銀行に勤務していると自分の将来像ぐらい自分で想像つくはずです(これが出来なくても、人事部主導の「研修(たそがれ研修なんて言われますが)」で、「教えて」くれます。

それがわかって準備する人としない人に分かれるだけです。

私は銀行に勤務し続ける道を辞めて転職した口です。転職先は監査法人系コンサルティング会社でした。

ただ、動いてみないとわからない景色もある、ということを最初の転職で知りました。

最初の転職は2000年。不良債権問題がピークを迎え、銀行の不良債権問題はバランスシートを軽減化しないと解決しない(つまり不良債権という貸出資産がデフレで時間とともに価値が下落するので、いつまでも保有すると含み損が益々増えるので、損切りせよ、ということ)という結論に達し、銀行は一斉に債権を売却し始めていました。

そうすると米国から、不良債権を買い取って、利益を上げるというビジネスモデルが入ってきて、一気に処理問題が進みました(後にハゲタカと呼ばれましたが)。

そういうときに、銀行不良債権をデュー・デリジェンスするという仕事に出会いました(但し、最初に紹介されたときは、「財務コンサルティング」という立派な名前でしたけど)。

結構いい年収で雇ってくれるし、組織は4大監査法人系でしっかりしているし(中身はベンチャー企業でしたけど)、銀行員のスキルが是非必要、ということでしたので、転職しました(自分も経営コンサルティングをやってみたかった)。

縁があった、とはこの事を言うのでしょう。

当初は債権評価でしたが(破綻した地方銀行・信用金庫・信用組合に公的資金を注入する事になっていましたが、いくらの公的資金が必要か、というような仕事も多かった)、後に地方銀行や都市銀行が抱える大口不良債権先の再建計画を支援する(つまり、銀行が金融支援・債務免除するとき、債務者企業が事業再建計画を提出する必要があります。その計画を企業と一緒に作るという仕事で、早期退職とか不稼働資産の売却などバランスシートの改善をやった場合のPL/BS/CFを作成)というのを会計士の同僚と一緒にやったりしました。

銀行のスキルが生きて良かったですが、これも転職に動かないと出会えなかったと思います。こういった仕事は、今では監査法人系のFASと言われる企業で当たり前のようにやっていると思いますが、当時はこういった会社の勃興期で、いろいろ模索しながら作ったものでした(その時の徹夜が良くなかったかもしれないなあ)。

私の時代も結構な人が銀行から流出していると思いますが、転職するものが負け組的な風潮はかなりおかしな話だと思いますし、銀行員の転職なんて今に始まった話でもないでしょう。

マスコミの人は書かないのか知らないのか、よく銀行時代の元同僚に会うと、「お前、いいときに辞めたよなあ」って言われます。

リスクを取らなきゃリターン(そんなに大きなアップサイドはないですけど、ダウンサイドはなかった)はない、投資家の方なら分かる話ですよね。

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