2016年4月9日土曜日

配当貴族銘柄の紹介 エクソンモービル(Exxon Mobil)(XOM)33年連続増配 #36 S&P Dividend Aristocrats その1


さて、説明がほとんど不要なこの会社。財務からです。


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財務も完璧です。XOMの長期債格付けはAAAです。確かジョンソンエンドジョンソン、マイクロソフトと並んで残り少ないAAA。米国債はAAだったはずです。

Economic MoatWideが付されていて、いうことなしです。株価は現時点では正直割高ですが、配当利回りは3.5%になるので、やっぱり魅力的ですね。

過去5年の成長率でマイナスが目立ちますが、これは原油価格の影響があって、仕方がない。
2015年度決算でもFCFがプラスなのはさすがです(30,344百万ドル-26,4903,854)。

私の持ち株Chevronはこれがマイナスで、「配当が大丈夫か」と散々言われていました。
もっともXOMとて、3,854百万ドル程度では、12,280百万ドルの年間配当額は工面できず、借入金で配当を払っています(Net Debt;純有利子負債額が約$10B増加しています)。

しかし、それでもNet Debt / EBITDA倍率は1倍未満です(つまり、EBITDA;営業利益+減価償却費等の非現金支出費用 の1年分の借金である、借金はCF1年分という意味。3倍以上あるとやや注意だと思う)。

さらに、発行済み株式総数(Shares Outstandings)が毎年3.7%も減っていきます。この効果は素晴らしく、一株当たり配当金DPSが年率11.7%で増加しているにもかかわらず、XOMの支払う配当金総額(Cash Dividend Pay)は7.1%でしか増加していません。

まさに、配当マシーンのような会社ですね。

私はChevronXOMを比較したとき、単純にChevronのほうが配当利回りが高かった(つまり、それだけ株価が低く評価されている)から買ったのですが、同じ配当利回りだったら、迷わずXOMを買ったでしょうね。


この分析を終えて、4%以上の配当利回りになれば、目をつむってでも買っていい銘柄かもしれません。ただし、この先ちょっと増配率が落ちるかもしれませんが。

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