2018年7月5日木曜日

楽天セミナー 佐々木融氏(JPモルガン) 2018年後半のドル円相場見通し(円安はどこまで進むか)とついでに米中間選挙と株価のアノマリー



いつもは大ホールのセンターステージで講演をしていたJPモルガン証券の佐々木氏。

今回は楽天FXのミニセミナーの講師として、「B」ステージでの講演となりました。

ミニセミナーでの講演の方が、内容がカジュアルで、より実践的な内容だったと思います。参加者もFXを日ごろやっている人か、為替事情にある程度基礎知識がある人ばかりだった(はず)で、佐々木氏も基本的な内容はすっ飛ばしていました。


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彼のドル通貨の見方は、実は円と同じで、リスクオフの際は買われる通貨であるというものです。したがって、今年いっぱいは狭いレンジで同じ方向に動くというのが基本シナリオだそうです。

利上げをやってもドルが売られているのは、それは、利上げできるという米経済の堅調さがあるので、リスクオンとなって、資金がドル経済圏以外に流れている、ということであると解説していました。

そして、それは景気がいいと、円が海外に流出して円安になるのと同じことであると。

逆説的に言えば、米景気が悪化見通しになると、ドルを海外から引き揚げてくるので、ドル高になりやすい。それ以上に円資金が引き上げれられるので(それに乗っかって投機資金が円買いに走る)、円高になる、という説明。

したがって、FX通貨ではドル円よりクロス円(ユーロ円とかAUD等)を勧めていました。

彼の経済見通しは、強気になっていました。確か少し前に聞いた感じでは、2018年~19年にはリセッションに入るとか言っていましたが、そんな感じではなかったです。

トランプ減税で景気が再加速している可能性があって、米国GDP成長率は3Q~4Qに再上昇しているかもしれないと。

今は1Qのグズグズした感じを織り込んでいて、いずれにせよ米中間選挙後に株価は再上昇する可能性が高い、と(過去数回の中間選挙後のS&P500のパフォーマンスを分析し、確か6回ぐらいまでは、10月から翌年3月末までに10%近い上昇を示していた)。
こちらは日経新聞2018年6月16日の記事から
したがって、ドル円は年末まで105円を付ける可能性があって、安値はせいぜい112円であろう(年初来円安を抜けない)、というのが見立てでした。

従来は米経済が弱含むので円高という感じでしたが、今回は米経済が堅調なので円高、という意外な内容でした。

「A」ステージやロイターのコラムと違って、ざっくばらんな感じがしていて、結構親近感を覚えてしまいました。もっとカタイ人と思っていました。

FXを前提にすると、話す内容も変わってくるのでしょうかね。

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