2018年7月31日火曜日

フィリップモリス、アルトリアの2018年上半期決算を見て雑感 逆張り投資







アルトリアの電子タバコ(e-Vapor)Markten
私の主力銘柄であるフィリップモリス(PM)とアルトリアグループ(MO)は、ともに年初来▲20%近い下落率で、私のPF全体のパフォーマンスの足を大いに引っ張っています。

私自身は、余剰資金はおろか、株を売って太陽光発電の自己資金に充てる状況ですので、株を買い増す、というより、指をくわえて、今は見ている状況です。

加えて、これまで少し本業が忙しかったので(今もそれなりに忙しいが)、四半期決算もあまりレビューしていませんでした。

たばこ2銘柄の株価下落は、単純に金利上昇懸念に対する債券代替投資と思われていた配当株全体に対する売りの一環、という程度に考えていました。

つまり相場地合いが悪い、と思っていました。


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しかし、ちょっと他に何かないのか?ということで、2Q分は、テレカンをスクリプトを眺めながら聞きました。

すると
PMは、快進撃だった日本でのIQOSに成長鈍化の兆し(たぶんJTのプルームテックじゃないか)

MOはJUULというベンチャーの電子タバコ(e-Vapor で加熱式タバコではない。ミレニアム世代を中心に受けているらしい)とレイノルズ(ブリティッシュアメリカンタバコが再度買収)が加熱式タバコを先手でFDAから認可をもらったことや、カリフォルニアでの規制があまりにもきつく、たばこが高騰してしまったので、ディスカウントたばこが売れている

など事業の競争力に関する懸念も株価下落の要因ではないか、とちょっと思いました。

特にMOに関しては、いろんな理由があるにせよ、無敵ブランドと思っていたマルボロのシェアが(ちょっとではあるものの)落ちる、というのは株主歴10年にして、おそらく初めてではないでしょうか?

(PMはある程度JTの日本での巻き返しは当然と思っている)

相場が弱気で、事業環境も弱気だけど、事業競争力に懸念がなければ、それでもタイミングは簡単ではないけど、「えいやっ」で逆張り投資に問題もなく、「事業競争力があるので、相場さえ回復すれば、イケる」って自信が持てますが、肝心の競争力に疑問がある場合の逆張り投資は、なかなか、個人的には自信が持てません。

現実はこんなきれいなケースは遭遇しないものの、MOはBに近いような印象を持っています。
バフェット他の言っていることをなんとなく図示するとこんな感じかな?
テンプルトン卿だと、Case AはSellになりますね。Buy&Hold型ならこんな感じ?
もちろん、これまでも幾多の凸凹を乗り越えてきたフィリップモリス(PM/MOを含む)なので、今回も大したことがないかもしれませんが、それは政府/FDAや当局の規制との戦いであって、競合企業からの挑戦はそれほど受けていませんでした(ってか、無敵だった)。

JUULも、未成年者にタバコを吸わせたくなるような誘因があるような広告をしている、とか、ネットでの電子タバコの流通も規制すべし、など逆風もありますので、予断を許しません。

ディスカウントたばこに流れる、というのも一時的かもしれません。

いくらブリティッシュアメリカンタバコの子会社になったとはいえ、長年2位が染み付いたレイノルズにMOのシェアを奪い返す力があるのかも疑問です。

しかし、企業経営はいったん受け身に回ると、なかなかプッシュバックするのは大変なので(P&G、ウオルマート、IBM等を見ているとそう思う)、気になっているところです。MOの当面の対応に注目していきたいと思います。

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