2017年7月6日木曜日

TOPIXとS&P500のバリュエーション 6月末現在 なぜS&P500のPERがTOPIXより高いのか?の仮説



恒例の定点観測です。



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おおむねTOPIX、S&P500とも16倍~17倍で安定化してきました。

従来日本株のほうがアメリカ株よりPERが高めに出ていた記憶があり、それは日本のほうが恒常的に低金利だ、とか、持ち合い株で流動性が低いからなど、と勝手に思っていました。

しかし、毎月こうやって定点観測していくと、そんなことがなく、米国株のほうがTOPIXよりPERが上になることが定着化しつつあります。

これはおそらく指数の構成要因によるものかもしれない、という仮説を最近考え出しました。

S&P500はアメリカの選ばれた大企業500選の指数です。最近ではGoogle、Facebook、Amazon、AppleなどのIT大型株の株価上昇でPERは切りあがり気味です。

一方、TOPIXは構成する銘柄の時価総額上位は、トヨタなどの自動車、金融(銀行)、通信など伝統的でPERが低めの産業が中心となっています。

さらに、自動車産業の系列下請けや関連産業などのすそ野が広いことも要因かと(下請け銘柄は、自分の会社が自分の命運を決められるわけではない。トヨタの系列下請けの命運は経営陣でも株主でもなくトヨタ自動車になる。Wide Moatの要件に全く外れる)。

したがって、産業構造的な要因でも米国株PERが上位に来るのかなあと。

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1 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝読しております。
    指数の構成要因によるものとの仮説おもしろいですね。
    納得のいく理由ですし、私もそうではないかと思います。

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