2017年7月3日月曜日

都民ファースト! 株主セカンド? 黒田電気 村上系のモノ言う株主の勝利





都議会選挙とアンチ安倍・自民党報道が相次ぐ中、日本の株式市場にちょっとした「異変」が起きました。

村上ファンド 黒田電気に関する過去記事




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黒田電気(7517)に対し、株主提案をしていた村上ファンド系の株式会社レノの議案が株主総会で可決していました。ある程度報道はされていましたが、都知事選や加計問題が目立って、大きくは取り上げられなかったと思います。

ただ、株主提案が可決されたのは、直前に出版された村上世彰氏の「生涯投資家」の著書の影響もあったのかな。

提案内容は、レノの推薦する人物を社外取締役にせよ、というもの。

概要

取締役に推薦 安延 申(一橋大大学院客員教授で多分村上氏の通産省時代の同僚)
理由

  • 電子部品商社業界は業界再編が必要であり、それを進めるため。
  • コーポレートガバナンス改善の必要性
  • 株主還元が不十分であること

としています。

上記提案理由は2年前の提案とほぼ同じでした。当時は否決されましたが、その際、従業員が反対しているという声明文が「ヤラセ」であることが発覚し、黒田電気経営陣は赤っ恥をかいています。

言えることは、少なくとも現経営陣の執行に不満を持つ層が一定数以上存在して、村上氏側に内情をリークしていると思われます(村上側が黒田電気の大株主になったのも、旧創業家の保有株を譲り受けたという経緯がある)。

今回、黒田電気の株主総会における経営者の「支持率」(取締役選任議案の賛成票の割合)は薄氷を踏むものでした。
黒田電気の臨時報告書より。現経営陣への取締役選任議案の賛成割合はかろうじて50%を超えた程度

尚、選任された安延氏は
私が選任されたということは株主提案の3つの理由が承認されたことを意味する。3つの理由が実現されるかどうかを見守っていくし、実現されなさそうなら意見を言うつもりだ
と語っている(東洋経済オンラインより抜粋)。

出版もあり、少し表舞台に出てきた村上氏。ネットで記事を読んでいる限りでは、やはりできるだけ、表舞台ではじっとしていた方が良いような感じを受けた。

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