私は一応、参考のために毎日覗いています。
「3分でわかる」という名のとおり、わかりやすいのです。そして今回の講演もわかりやすかったです。
彼は去年なんといったのか?
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その後、確か23000円に上方修正した後、下方修正しましたが、それでも外れていたと思います。しかし、ドンマイですね。
結論から言うと、今年は日経平均、年末で20000円~23,000円と再度2万円台の突破を予想していました。年初から下げまくっているが、「今は買いだ」と(これはWebでも言っていますね)。
マクロ経済の見通しは、竹中平蔵氏と大きく違いはありませんでした。緩やかながらも先進国経済は成長し、日本も原油安のメリットを受ける、という感じ。
金融機関を除く2017/3基の経常利益の増益率は7%成長を予想しており、日経平均のEPSの16.8倍が23,000円になる、というもの。
リスク要因として
- 中国経済
- 資源安
- 地政学リスク
そして
- 円安の終わり
を挙げていました。
最後に、投資には銘柄選択が重要視される年で、経済の構造変化をうまくとらえている企業か、実力があって割安に放置されている銘柄を選べ、と言っていました(しかし、聞いていると、「いかなる銘柄も買い」と言わんばかりの推奨ぶりで、ちょっと興ざめ)。
さて、4つのリスク要因に関するうち、中国経済に対する見方が、ほかの人になく、わかりやすかった。
中国経済は二面性がある、と言っていました。
以下、2面性を簡単に
- 投資はダメ 消費はGood
- 内陸部はダメ 沿岸部は堅調
- 国営企業はダメ 民間企業は依然好調
といった点です。日本企業でも、コマツやツガミのような投資関連銘柄はダメだけど、花王やユニ・チャーム、ファストリといった消費関連銘柄は好調。
(私見ですが、投資と消費はいずれ裏腹になるんじゃないかと。投資で稼いで財布のひもが緩くなって、消費するということなので、投資がダメになるとゆっくりと消費にも影響しないかなあ。しかし、現時点では上記二面性は当たっていますね)
資源安は、14年に続いて、15年も原油価格が下がった。初めは企業の在庫評価損などで(商社の投資権益の評価損も)悪い地合いが続くが、日本としては購買力がアップするのでいずれ良い方向に向かう。1987年はオイルショック後の逆オイルショックともいわれたが、1988年から景気は良くなった。
円安が終わる、というのは、堀古氏、そしてこの後ご紹介する佐々木氏と共通した認識です。
理由は堀古氏に似ていて、中央銀行は結局、口で言っているようなことを実行できないだろう、というもの。これまでの円安、ドル高はそれぞれの中央銀行が、緩和するとか利上げするとか言及したものを織り込んだのだが、それを実行「できない」となると、織り込んだものを吐き出さなければならない。
地政学リスクについては、中東のリスクは日本は関係ない、と一蹴(また湾岸地域のタンカーの警備とか外交的になんかあるような気が個人的には思いましたが)。
中国の外交強硬姿勢が柔和かするかもしれない、とむしろ日本にプラスな見方を。
こんな感じです。
銘柄選択のヒントにみなさんご関心があると思いますが、考え方はなるほど、と思ったのですが、よくよく聞くと、すべての銘柄が買いと言わんばかりでした。
当日のPPがWebでアップされています。ここに銘柄が書いてあります。
当日のPPがWebでアップされています。ここに銘柄が書いてあります。
例えば、サービスは不足しているがモノは過剰になっている。だから製造業がダメなのだ、と解説しながらも、ただしトヨタ自動車のような銘柄がPER11倍はおかしい、割安だから買ってもいいと思う、という感じ。
(サービスの代表格はオリエンタルランドでPER34倍ですが、いいと思う、という意見でした)。
毎朝、本当に3分程度で、サッとチェックできるし、見方はそんなに違和感ありませんし、なるほど、と思うときも多いので、参考にさせていただいています。そして何より、元ファンドマネージャーなので、見方が「こちら側」(バイサイド)な点がいい。
しゃべりっぱなしのセルサイドの「~スト」ではない。
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