LOWの2回目。定性的なこと。
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さて、全米2位のホームセンターで53年も連続増配を継続しているLow’s(LOW)、店舗の外観はWal-MartやTargetと変わり映えしないような気がしますね(日本でもニトリやカインズ、コーナンでも同じような感じですが。。。)
LOWの特徴はその効率性にある、とMorningStarでは言っています。Home Depo、Target、Wal-Martあたりと比較してみました。
一応、ニトリも比較してみましたね(プロ向け工具・材料類が多いLOWやHDと販売商品は多少違うけど)。
利益率ではニトリは大きいですね(利幅が取れる家具が多いからか?)。その反動?で総資産回転率(売上高÷総資産)は良くないですね(家具類の在庫回転数って、多くなさそうだし)。
ニトリの単位を億円、米国企業は百万ドルですから、LOWはニトリの10倍超の規模になりますね。
さて、同業他社のHome Depoさんと比較すると、やはり規模の経済が作用するのでしょうか、EBITDAマージンはHDのほうが3ポイント以上よいですね。
WMTと比較すると、食料品などがあるため、WMTは利幅は低くとも資産回転率がよい(資金繰りがよい)ということに。それにしてもWMTの規模は群を抜いている。ニトリにゼロ2つ以上の大差。。。
個人的な感覚ではEBITDAマージンが10%を超えるというのは小売業では、優秀だと思います(セブンアンドアイHDでは9.4%でした)。
HDのほうが利益率・回転率で上回っていますが、LOWぐらいの数値ならEconomic MoatはWideを付与されるのか?(確かROICが資本コスト8%を上回っているといっていたが)。
今後の経営陣のターゲット(中期経営目標とでもいうのか)
年平均売上高を4.5%~5.0%、EBIT(営業利益)率を11%に引き上げ(現在8.5~9%)、総資産回転率を18%改善、今後3年間で$14Bの株主還元(配当+自社株買い)、ROICを19%に、といった財務目標を掲げています。
売上高5%増加、というのは、おそらく名目GDP3.5%~4%(実質2.5%+インフレ1.5%前後)で達成が可能な「はず」ですが、既存店売上高が+3~4%に新規出店ぐらいのイメージでしょうか。
あとは店舗やサプライチェーンの効率化をIT投資を活用して改善し、利益率をアップさせるといっています。
アメリカの小売り・外食産業のIR資料を見ていて気付いたことですが、
Consumer Experience という表現をよく見かけます。お客様満足度とでも訳せばいいのか?
株価チャート
「住宅関連銘柄」とでもいうべきか、2011年の1月には25ドルだった株価は70ドル前後に跳ね上がっています。すごいパフォーマンスですね。
意見
よいんじゃないでしょうか。ちょっと配当利回りが寂しいかな(1.6%)。
書き忘れましたが、当社でも「オムニチャネル」という言葉がキーワードになっていました。ネット販売は小売業の新たな戦略として不可欠になっていますね。
アメリカの住宅市場はなかなか改善しませんが、言い換えるとまだ回復余地が残っているかもしれません(ただし、アメリカ人の持ち家への価値観の変化は気を付けたい)。
応援お願いします。
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