今回はPPG Industries (PPG)です。当社は世界最大の塗料、シーリング材、窓ガラスなどのメーカーで、塗料分野では世界最大規模を誇っています。
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財務推移
シャーウィン・ウイリアムスは37年、当社は44年の連続増配年数です。
株価はどちらかといえば割安圏内にあるといえそうです。
ただし増配率と配当利回りの関係を考えると、どっちつかず、という感じですね。配当利回りが低ければ、成長率が高くないと。
Economic MoatはNarrowが付与されています。景気循環株だからNarrowが精いっぱいの様な気がします。デュポンでさえNarrowです。
業績は、特に利益はかなりジグザグしていますが、これは構造改革中で、事業の売却と買収が入り混じっている模様です。連続的に見る場合、ハイライトしてあるNet Income From Continuing Operationの数値を見ていただくほうがいいでしょう。
コモディティな事業を売却して、スペシャリティ塗料のアクゾノーベル(オランダの世界2位の塗料メーカー)の北米事業やメキシコで建築塗料を製造販売するComexの買収で海外進出を進めています。
これは合併発表前のダウ・ケミカルやデュポンも行っていたので、同じような動きとみていいでしょう。よりマージンと付加価値の高い分野に事業ポートフォリオの入れ替えを行っています。
バランスシートは比較的ガッチリしているように思います。発行済み株式総数が年率▲4.2%も減少しているにもかかわらず、Shareholder Equity(純資産)が増加している点はすごいと思います。
そして、シャーウィンの時にも触れたと思いますが、塗料事業はあまりCapexを使わない点でFCFが溜まりやすい、というのがミソです。
配当性向も30%台をキープしていて、余力があると思います。
総じてSolidな会社です。
株価チャート
その2に続く
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