2016年1月30日土曜日

配当貴族銘柄 PPG Industries Inc 44年連続増配 #29 S&P Dividend Aristocrats その1

今回はPPG Industries (PPG)です。当社は世界最大の塗料、シーリング材、窓ガラスなどのメーカーで、塗料分野では世界最大規模を誇っています。


以前、同じく配当貴族銘柄で世界3位の塗料メーカーとしてご紹介したSherwin-Williams (SHW) と同じ業種ということになります。


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財務推移
シャーウィン・ウイリアムスは37年、当社は44年の連続増配年数です。
株価はどちらかといえば割安圏内にあるといえそうです。
ただし増配率と配当利回りの関係を考えると、どっちつかず、という感じですね。配当利回りが低ければ、成長率が高くないと。
Economic MoatNarrowが付与されています。景気循環株だからNarrowが精いっぱいの様な気がします。デュポンでさえNarrowです。

業績は、特に利益はかなりジグザグしていますが、これは構造改革中で、事業の売却と買収が入り混じっている模様です。連続的に見る場合、ハイライトしてあるNet Income From Continuing Operationの数値を見ていただくほうがいいでしょう。

コモディティな事業を売却して、スペシャリティ塗料のアクゾノーベル(オランダの世界2位の塗料メーカー)の北米事業やメキシコで建築塗料を製造販売するComexの買収で海外進出を進めています。

これは合併発表前のダウ・ケミカルやデュポンも行っていたので、同じような動きとみていいでしょう。よりマージンと付加価値の高い分野に事業ポートフォリオの入れ替えを行っています。

バランスシートは比較的ガッチリしているように思います。発行済み株式総数が年率▲4.2%も減少しているにもかかわらず、Shareholder Equity(純資産)が増加している点はすごいと思います。

そして、シャーウィンの時にも触れたと思いますが、塗料事業はあまりCapexを使わない点でFCFが溜まりやすい、というのがミソです。

配当性向も30%台をキープしていて、余力があると思います。

総じてSolidな会社です。

株価チャート


その2に続く

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