2016年12月21日水曜日

ドル円雑感 2016.12.21 トランプさんが大統領になって、一番喜んでいる日本人は?

日銀の黒田総裁でしょうか?

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国債購入、ETF購入などできる金融緩和はかなりやっても、インフレの芽が出なかった。

ここ12年は「球切れ」「手詰まり感」状態だった。

日銀の期待は米国利上げに伴う日米実質金利の拡大だったと思う。中国の経済とか英国のEU離脱とか、大統領選挙の行方が読めないとか、で利上げが後手後手になっていました。

アメリカのインフレ率(1.5%~2%)に対し、短期金利が0.25%~0.5%0.5%~0.75%になり、日本のインフレ率と短期金利が従来と同じだとすれば、日米金利差が拡大するので、円安と共に日本にもインフレ期待が出やすい。

と言っても、1ドル117円は想像していませんでしたけど。

アメリカで減税が実現可能か、これが大きいのでしょうね。
個人の所得税、法人税、レパトリ減税

減税のうち、法人税の減税とレパトリ減税(米国企業の海外現地法人に残置されている現預金をアメリカに送金する際に、ワンタイムで税率を引き下げる)は要注目です。

法人税が減税されると、売上高と税引き前利益は変わらずとも、純利益は増加するので、EPSは上昇します。アルトリアグループやAT&Tといった米国内需型企業は恩恵を受けます。結果、(期待以上の)増配で株主が喜びます。

レパトリ減税が実施されると、グローバル企業の株主還元意欲が高まります。マイクロソフト、ジョンソンエンドジョンソン、シスコシステムズ、アップルといった企業の自社株買いや特別配当が期待されます。結果、株主が喜びます(但し、トランプさんはその金で米国で投資しろ、っていうかもしれない)。

所得税は、高所得者の税率が引き下げられるということで、バフェットさんの逆を突く政策ですが、金持ちの財布のひもが緩む期待が持てます。結果、消費者とそれらの株主が喜びます。

トランプさんの減税で、喜ぶのはアメリカ人だけではなく、「ガイジン株主」の我々もです。

株式投資をやっていると、世界的な話題が直接自分の損得勘定に関わってくるので、面白いですね。

実はトランプさんが大統領に決まって、黒田さん以上に私が喜んでいたりして(爆笑)。

一方、長年のドル円相場の基準から考えると、現在の水準は相当な円安圏内と思われますので、ちょっとしたネガティブなニュースに敏感に反応して大きく円高に揺れやすくなっているともいえます。
(そりゃ12か月でこれだけ円安になったんだから、その逆もあり得ますよね)


1ドル50円、なんて言いませんけど、100円弱ぐらいは、頭の片隅に入れながら見ていくつもりです。といっても余剰資金でなかなかドル売り円買いとか、日経ダブルインバースとかを買う余裕もないんですけど。

しかし、私の外国為替羅針盤、ともいうべき龍谷大学の竹中教授の分析だと、あと1~2年はドル高かもしれない、ということになっているようです。


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