2016年12月17日土曜日

若かった頃は、、、 30代を振り返る

こんなことを書くと、すっかりジジイかオッサンですが、最近若い人の投資ブログをよく拝見するのでちょっと興味を持ってみたまでです。


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長期投資ですから、早いうちに投資を始めたほうが圧倒的に有利である、ということには正直賛成します。

自分もその当時から株式投資を行っていたらなあ、なんてたまに思ったりしますね。
今、「億り人」として本で有名な投資家さんもITバブル前後から投資を始められた方がたくさんいらっしゃいます。
私もそのころは、投資信託を買っていましたが、自宅購入資金に回してしまいました。

20代~30代は投資といっても、「自己投資」がメインでした。
私は銀行に入って、M&Aをやりたいと思っていましたが、出来が悪くなかなかそういった部署に異動させてもらえませんでした。

したがって、銀行にアピールするためには、日ごろの仕事でアピールする、銀行が要求する自己啓発でいいところを見せる(TOEICのスコアをよくするとか、資格を取るとか)等の積み重ねが必要でした(「上司にアピールする」、というのは大の苦手でした)。

営業では、一応表彰してもらい、TOEICも最高で850点ぐらいを取り、中小企業診断士の資格も取りました。

しかし、銀行って大組織は一度×が付くとそう簡単には覆るはずもなく、30の大台が迫ってきて、私も焦りだしました。

そして、某中堅メーカーの経営企画の職を得るために転職しました。2000年、32歳の時です。今後M&Aで事業拡大するのが経営方針と言っていたからです。

その後、M&Aのアドバイザーではなかったものの、M&Aの際に発生するデューデリジェンスを行う外資会計系のコンサル会社(注:今ほどDDがシステマチックに行われていなかった頃)に転職しました。メーカーは所詮オーナー企業だったし、銀行時代の上司に相談したら、「(待遇もアップするので)行くべきだ」と背中を押してもらえたので、1年ちょっとで退職するのは後ろめたかったんですけど、決断しました。

実際、年収が40%ぐらいアップして(業績ボーナスを含む)、銀行を退職する前よりも良くなった(当時はこういったコンサルは儲かっていました)。

これで銀行時代にいくらPRしても門前払いだったM&A業務に参画することができました(但し、アドバイザリー業務とDD業務ではかなり立場は違いますけど)。

とまあ、こういった経歴でしたので、普段はどうすればキャリアアップできるか? というのが20代後半から30代の私の頭の中ではいっぱいでした。

そのために、ダイヤモンド社から出版されているグロービスのMBAシリーズの本やロジカルシンキング系の本を繰り返し繰り返し読んでいました(今では株式投資本を繰り返し読んでいます)。


中小企業診断士の対策本とかも結構真面目にやっていましたね(特に2次試験がくせものでしたが)。



今を時めく? 楽天経済の山崎元さんの転職に関する書籍は隈なく、繰り返し・繰り返し読んで、出来る範囲で実践して、キャリアアップを模索していました。


資産運用に関して言えば、今では笑い話ですが、典型的な銀行員の先入観を持っていて、「株はバクチに等しい」というものでした。ホント金融リテラシーが低いですね(笑)。


本屋さんに立ち寄っても、真っ先に向かうはMBA系の本か転職の本でした。株の本の前は素通りでしたね。

当時はファイナンスと言えば、ディスカウンテッド・キャッシュフロー法(DCF:懐かしいでしょ?)で企業価値を計算することって思っていましたよ。

ただ、自己投資を繰り返したので、今、給料から少しでも投資資金が捻出できているのか、結果的に希望する職種に就けたのか、という点が良かった点(多分銀行に勤続していたことを前提にした場合より、額面も少し良く、精神的な苦労を含めた費用対効果は高いと思う)。
投資リテラシーに目覚めていれば、「億り人」になっていたかもなあ~、という点が良くなかった点でしょうか?

今考えても仕方ないですけど。
(結果的に)年収アップへの時間投資と稼いだお金をうまく増やすことへの時間のバランスを早いうちから習得すべきでした。

転職希望者にアドバイスできそうなことは山ほどありますね。ブログの趣旨とは違いますけど。

そんな30代でした。もし20代・30代前半の人がこれを読んでいたら、お金を稼ぐことへの時間もしっかり捻出されることをお勧めします。多分お金をうまく運用する方法はすでに身についているはずですから。

計画的に時間をかけてキャリアを作っていけば、転職はそんなに難しくありません。今なら人手不足の企業も増えているので、門戸は更に広いと思います(多分)。


ちょっと自分の20代後半から30代を振り返ってみました。投資リテラシーもバッチリ、収入もバッチリな人から見れば、非効率な人生かもしれませんね。


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