週末に参加してきました。KITTEビルのカンファレンスルームが会場だったが、ちょっと狭いんじゃないの~。
(参加者が事前予想より多すぎたのかな?)
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参加企業のメンツが結構よかったので、行ったが、1社45分で5社の「5時間授業」で、結構疲れました。中高生は毎日こんなの6時間もやって大変だなあ(笑)。
聞いてきたのは
- アステラス製薬(4503)
- アズワン(7476)
- ぐるなび(2440)
- マンダム(4917)
- ミスミグループ本社(9962)
このうち、既存投資先はアズワン(7476)のみ。
他の企業は、「いい会社だなあ。けど割高そうだなあ」と思っている先でしたが「とりあえずどんな会社か聞いておこう」という感じ。
アステラス製薬
前立腺がん治療薬を中心に、目先業績はよさそうな感じだった。この会社は、事業ドメインがはっきりしていて(新薬の開発しかやらない。OTC、ジェネリックなどは一切やらない)、第一三共の様な旧社の派閥争いもなく、武田やエーザイのような特許切れでヘトヘトになっているわけでもなく、経営が最も安定している大手製薬会社。
PERは16.7倍、配当利回り2.2% 思ったほど割高ではなかったので、要ウオッチ先に引き上げることにしました。
アズワン
元々理化学機器の卸・商社としてシェア1位。大学研究室や公的・民間研究所(つくばの独立行政法人とか)が主要納入先。そこから民間企業の研究開発室などにも広がる。
研究員が欲しがる理化学機器や研究用の消耗品(ビーカーとか)を卸す。
最近は病院の看護士が使う用品も開拓。介護事務所向けの商品の販売も始めている。
ビジネスモデルは、こういった先にカタログを常備し、研究員等は自分が必要となった備品消耗品などをカタログを通じて(代理店経由で)オーダーする。
原則翌日納入する。これだけ。品揃えは10万点以上を誇っている。
粗利益30%、販管費率20%、営業利益率10%の利益構造は過去10年ほど変わらない。
配当性向50%、総還元性向70%(つまり自社株買い)を向こう2年間コミット。
100株で、3000円相当のカタログギフトの優待付きで、109円のDPS。
株価5010円、PER23.2倍、配当利回り2.18% 個人的な感想では、買い増しは様子見です。私は昨年4,000円弱で買いました。
ぐるなび
あんまり説明する必要がないでしょう。
飲食店のコンサルティング事業というのが根本的な価値のビジネス
。
サイト音痴な私は食べログと区別がつきません。食べログでは点数疑惑問題などが取りざたされていました。
やはり、インバウンドの観光客をいかに取り組むか、という点がテーマのようです。当社によると、外国人観光客が日本に来る最大の目的は、日本の食だ、とのこと。
株価は2248円、PER23.3倍、配当利回り1.78%はFair Valueといったところか?
マンダム
「マンダム」、「ギャッツビー」でおなじみ男性化粧品の会社。当社の魅力はその海外展開力。特にインドネシア市場が連結売上高の約25%を占めている点に興味があった。
すると、理由は聞けなかったが、1958年にフィリピンに進出、1969年にはインドネシアに進出していたという。おそらく何らかの人脈があったのだろうか?(伊藤忠の中国みたいなものを想像してしまう)
ただし、同社の海外進出(東南アジアのみ)は、当時から市場として進出していたらしく、今ではインドネシアナンバーワンのグルーミング・化粧品会社となっているらしい。現地法人は完全に「現地化」しているようだ。
株価4890円、PER22.8倍、配当利回り1.75%で、こちらもFair Valueに近いと思う。
ミスミグループ本社
部品商社だと思っていたが、メーカーを買収し、メーカー卸のような感じになったようだ。優良企業とは聞いていたが、あまり興味もなく、よく知らなかったが、今回聞いてみて、なるほど感が強くなった。
工場現場で使用する機械部品などを素早く安く、コンビニエンスにデリバリーすることが目的の会社で、なんとなくアズワンに似ているという感想。
成長戦略は、取扱商品数を増やし、顧客内での自社の取り扱いシェアを拡大していくことの様だ。過去5年~7年にかけて、取扱商品点数(納入業者数)の増加と売上高に一定の相関関係がある模様で、説得力のある説明だった。
株価は1994円、PER30.7倍、配当利回り0.81% 成長株として、Fair Valueなんでしょうね。
アステラス製薬、アズワン、ぐるなび、マンダム、ミスミグループ本社のいずれも当面の配当成長には支障がないように思う(だからと言って20年も連続増配できるかまでわかりません)。
ぐるなび、マンダムは以前からウオッチ銘柄だった。今回アステラスとミスミをウオッチ銘柄に加えてみようかと思う。
会場が狭かった、という点を除いては満足のいくセミナーだった。すぐに買いを入れるわけでもないが、何らかの暴落劇でもあれば拾ってみる価値がある会社だと思いました。
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