2018年12月15日土曜日

株式投資のリスク 何がリスクなのか? ビジネスリスクとマーケットリスク その2 マーケットリスク







マーケットリスクとは、株式相場そのもののリスクです。株式市場というものは長期間例外なくボラティリティが高いものです。10%程度の株価の変動など頻繁で、あれよあれよと言う間に「資産が溶けていく」ようになります。

自分が今保有している銘柄で、どちらが起こっているのかを分別しなければいけません。

ビジネスリスクが顕在化しているのであれば、売却を検討しないといけません。

マーケットリスクだけが問題なら、様子を見て、買い増しも考えていいかもしれません。

この区別ができないと、株価が下がったら怖くて売却してしまって、バーゲンハンターの餌食になるだけです。

「そんなこと言ったって、ビジネスリスクがあると思われるから、株価が下がるんだろ?」


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その理由を自分の頭、知識で判断しなければいけません。

「やばいって言われているけど、本当かな?」

当たる場合もありますし、はずれる場合もあります。ウォーレンバフェットだって、IBMでは失敗を犯しました(損は計上していませんが)。

私もKinder Morganでは損を計上しました(しかし、買い戻して今なお結構ホールドしている。節税対策には役立った)。IBMも損は出さなかったが、結構足を引っ張った。

いつかわかりませんが、経済環境は徐々に悪化していくと思います。市場はそれを折り込み始めました。

マーケット関係者は、「景気は悪化するけど、大したことない」的なメッセージを送ると思います。別に騙そうと思っているわけではないでしょうが、本気でそう思っているのだと思います。

しかし、なぜかそのシナリオを外れた場合、暴落になります。リーマンショックのときもリーマン・ブラザーズが破綻したことが直接の原因ではなく、大手金融機関がコケた場合、公的資金を導入する法案が議会で否決されたから暴落したのです。

市場は「どうせ潰せっこないだろう」とタカを括っていた予想が外れたからです。

そういう場合は(めったに起こるとは思えませんが)、チャンスなのです。

なぜなら、どの会社の見通しもダメ。しかし、優良企業はいずれ立ち直る、いや、見通しがダメでも最低限の業績は計上できる、といった企業の株も売り込まれます。

したがって、マーケットリスクはマーケットチャンスなのです。もっともそういったチャンスが到来するのか否かはわかりません。

したがって、体力を蓄えて、何回かに分けて、下がり局面でほしい会社を買っていくようにしたいと思っています。体力(=カネ)が貯まるかがポイントなのですが。

これはおなじみジョンソン・エンド・ジョンソンの業績と株価をリーマン・ショック前後で見たものです。

赤で囲ったところがリーマン・ショック頃です。株価はリーマン・ショック前ではだいたい65ドルぐらいが最高値でした。
リーマン・ショック後の最安値は09年3月上旬の47ドルぐらいです(流石にJNJだけあって、下落率は30%未満ですね)。

この頃の業績は

3年間でくくってみますと、利益、EPSとも伸びています。しかし、株価は下落しています。

株価が下がったのはビジネスリスクではなく、マーケットリスクで、こういった銘柄を買うにはチャンスになります。

話をわかりやすくするため、鉄板銘柄であるJNJを例に出しましたが、自分が何に対してリスクをとっているのかを確認する機会になればと思います。

(追記)タイミングの悪いことにJNJのネガティブなニュースが出てしまいました。買い増ししようか、経緯を見守ります。

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