またまた藤野氏の著書の感想文です。
藤野氏の本は、独特の視点でポイントを鋭く簡潔にまとめている点がすごいなあ、といつも思います。
一部過去の著書とかぶっている部分もありますが、同一人物が書くのでそれは仕方ないかと。
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この本は、投資というより、藤野氏のものの考え方が37に分けて書かれています。ファンドマネージャーで勝ち続けているからと言って、人にあれこれ言えるのか、と思ったのですが、その内容は結構自分自身ためになったので、投資に関係なく読める本だと思います。
内容も簡潔なので、出張中の新幹線の中などで読むと、面白いかもしれません。
もちろん通勤電車の中で読んでもいいし、私のようにお風呂の中で読んでもいいと思います。
希望最大化戦略と失望最小化戦略という表現と内容は、今の世の中をうまく言い当てているなあ、と思いました。
失望最小化戦略とは、動かない人/挑戦しない人 と彼は定義づけています。まさしくうちの義母がこの類の人で、思わずうなってしまいました。
彼女はなんだかんだいって、結局何もしませんし、私が転職するときになぜ転職して、転職すると何が変わるのか、それが生活にどう影響するのかなどを細かく説明しましたが、そういった変化そのものを嫌っていたようで、こっちも説明疲れした記憶があります。
また、政治的な話で恐縮ですが、憲法改正と聞くだけで、反対するような人たちもこの類ではないか、と感じました。
ましてや、GPIFが株式投資を増やす、となれば、即座に反対するような感じの人たち。
断っておきますが、朝日新聞系列のマスコミも、常に変化を嫌うような立場でニュースを流しますが、それが彼らの主張というより、最近では失望最小化戦略の読者に向けて関心を引いて、自らのメディアを売り込んでいるだけの連中だと思っています。
あとは、「決断とは、しないことを決めること」という点もなるほど感が高かったです。断つことを決めるのです。
Facebookのマーク・ザッカーバーグがアップルの創業者スティーブ・ジョブスを死ぬ間際に見舞いに行ったそうです。そのとき、「経営とは何なのですか?」と質問したらしいです。ジョブスは「やらないことを決めることだ。やるべきことを絞ることだ」と言ったそうです。
「投資バカの思考法」の決断の部分を読んでいるときに、このエピソードがふっと頭に浮かんできたので、印象に残ってしまいました。
中にはちょっとおセンチなことも書いてありますが、総じて、役に立つ思考法、が書かれているので、お勧めいたします。
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