少し古いが、配当を75%カットした翌日の12月9日に行われたテレフォンカンファレンスの議事録を読んだ。
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KMIに関しては、おかげさま???で、タックスロスセリングをしています。
総じて、経営陣は天然ガスパイプライン事業には強気の見通しです。
とにかく、今は財務柔軟性を持って、嵐が過ぎるのを待つ、という印象でした。
以下、自分なりの解釈です。
- 当面(1~2年)、新株発行による資金調達や新規の社債等の発行による資金調達なしで事業継続ができるようにしたい(新規案件が積みあがっていて、これの建設資金の捻出に対し、従来配当に回していたお金を充てることで対応)。
- Net Debt / EBITDA倍率が5.0~5.5倍以内への早期達成(当面これがジャンクボンド扱いにならないギリギリのラインと考える)
- 5.0倍~5.5倍を達成し、かつ、DCF*が年度に必要な新規設備投資資金を上回った段階で株主還元の拡大を考えるか、上記倍率をさらに改善するかを考える。
(*Distributable Cash Flow;MLP的な意味合いでの配当可能利益。償却前利益から更新投資に必要な設備投資資金を控除したものにざっくり等しい)
これがメッセージです。
一方、いくつかの他の事業(精油とか)に対する新規投資案件の取り込みを控えそうな発言もあったので(今から新規案件に取り組んでも収益化するのは2019年以降ぐらいになると思う)、経営陣も今後に警戒をしているとも見ることができる。
とにかく今は市場から資金調達をしない、という感じです。
2017年ごろから満期になる社債等の借り換えなどがあるので、債務格付けの死守は絶対条件です。
アナリストからは、いつから株主還元を再強化するのか、という質問ばかりが浴びせられたが、その都度、「今はわからない」という回答でした。
配当利回りは3%台にまで落ち込んでしまったし、個人的な配当総額でも年間1000ドル近く削減される見通しだ(税込)。
KMIに対する投資をどうするべきか、考えているが、一部は他の銘柄に振り替える可能性がある。
今のKMIよりも配当利回りが良く、財務バランス、増配可能性などが盤石な企業はあるからだ。
あくまで年間受取配当額の極大化が投資のトップテーマである以上、ある程度は仕方がない。
しかし、一方でKMIがダメ企業に成り下がったのか、といえばそうではないと信じている。
天然ガスパイプライン、天然ガス・石油貯蔵庫などはインフラとして不可欠であり、システムとしても米国が最も効率的に出来上がっている。
その中でKMIは最大手企業である。PL的には変わっていないが、株式市場の評価が変わってしまったのだ。市場がとりあえず正しいとみるしかない。
今からゼロで買えるのなら、買ってもいい、と考えているので全面撤退はあり得ない。しかし、上記損失もある程度カバーしなければならない、という感じです。
おそらく1/3ほどの株数を売却すると思います。買い替え候補はほとんど決まっています。配当利回りが高くて、普通に考えると誰が見ても安全パイのような銘柄ですが、割安圏内にあって、これまで買おう買おうと思って、買わなかった銘柄ですね。業界もよくわかっているので、負担も大きくならないはず。
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$18台までナンピンし単価を安く仕込めたなと喜んでたら一段安になってしまいました。
返信削除配当妙味は無くなったもののリバウンドに賭けるか一旦撤退か思案中です。
むつかしいところですね。
削除私は1/3だけ撤退しました。CFは問題ないと思いますけど。