その2では主に財務分析以外が中心になります。
米国株投資家には当たり前のことですが、PepsiCo社(PEP)はペプシの会社というより、スナック菓子の会社といったほうが実態に近いのではないでしょうか。
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PEP社の売上高の53%はスナック菓子で、47%が飲料となっています。売上高のうち35%はロシア、ブラジル、メキシコといった新興国のようです。
飲料とスナックではスナック菓子のほうが利益率も高いので、利益ベースだとさらにスナック菓子の割合が高くなると思います。
それはアメリカのsalty snack Market(塩味の菓子という意味でしょうか)の64%のシェアを持っていて、ブラジルで60%、英国で46%でダントツのリーダーのようです。
北米でのスナックビジネスだけで連結営業利益の58%をたたき出すようです。
日本では、あのカルビー(2229)に20%を出資する筆頭株主ですね。
ただ、P&G同様、大型ブランドが全体の業績をけん引しているため、営業利益率は全社的にも14%台と高い割合をキープしているようです。
ビリオンダラーブランドが22もあります。
なお、スターバックスと提携して、スタバ商品をスーパー・コンビニなど店頭で販売したり、スタバの店頭でPEPの果汁飲料を販売したりしているようです。
リプトンとも合弁で(合弁相手はユニリーバですが)、紅茶販売をする会社を設立している模様です。
こういった強力なブランドが利益をがっぽり稼ぐのでしょう。
また、コカ・コーラと違う点は、ボトラー事業を自社でも抱えている点でしょう。コーラは基本ボトリング事業はボトラー任せです。
PEPの日本におけるボトラーは、ご存知、サントリーですね。
コーラと違って自社でボトラーを抱える利点を当社は、お店とより親密になれるからだ、と言っています。ボトラーに任せるのではなく、自社で配送することで小売り側とも関係が深まり、菓子事業を含めてマーケティングなどで良い提案ができるのだと(利益率ではコーラのほうが上なんですけど)。
さて、今後の見通しですが、
Organic Revenue Growthなので、為替の影響がない場合ということだと思います。
Core Constant Currency EPSは、リストラコスト等の一時費用と為替中立ベースのEPSの成長率を示しています。
売上高をけん引するのは、やはりフリトレーのスナック菓子部門と飲料部門ではトロピカーナをはじめとする果汁飲料やゲータレードなどのスポーツ飲料水などの非炭酸飲料がメインと考えられています。
炭酸飲料は先進国では、健康上の理由や高齢化などで伸び悩むことが想定されています(これはサントリーでも同様の考え方なので違和感がない。コカ・コーラも同じような悩みに直面している)。
アクティビストからコングロマリットディスカウントを指摘される一方、この多様性がいい人にとっては、コカ・コーラよりも当社のほうが魅力的かもしれませんね。
ただし、当面のEPSや配当の成長率はPEPもコーラも代り映えがしないような気がしますけど。
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