2016年10月12日水曜日

米第3四半期決算に向けて持ち株を整理してみる その2

1に続き、主力銘柄のレビューなどをやってみる。


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ジョンソンエンドジョンソン、アッビイ、沢井製薬、アズワン(製薬、ヘルスケア関連)

サプライズはないと思う。JNJアッビイはイブルチヌブという抗がん剤(正確には分子標的薬)の売上高をシェアする間柄となってしまっている。

レミケード/シンフォニー(JNJ)、ヒュミラ(アッビイ)と自己免疫疾患系のバイオ薬でも同じ領域で高収益を挙げている。似た者同士という感じ。JNJのほうがポートフォリオは多彩。

JNJの医療機器は売上高の伸びが期待できない。専らM&Aで業績をかさ上げしている。先日もアボットラボからアイケア事業を買収。

JNJの消費者向け事業は、日本のドクターシーラボに出資するという大胆な策を講じ、シーラボの製品を海外で売るらしい。シーラボに投資するのも悪くないかも?なんてったってJNJですからね。

アッビイはバイオシミラーがどの辺まで脅威なのか、という点が心配。ヒュミラで稼いだキャッシュでガンガンM&Aをやって、商品ラインナップを充実させ、ポストヒュミラ後の経営を安定させるのが最大の課題。ただし短期的には配当の成長はすこぶる良好見通しなので、これも60ドルを切れば買い増し検討候補。

沢井製薬は、当面傍観。中期計画で米国進出をぶち上げたのはちょっとびっくり。ジェネリック80%達成後のことを考えているのだろう。今の日本でバイオシミラーに投資しても、ROIの見通しが立たないという社長の意見は堅実で良いのでは?

アズワンは株価がちょっと高くなったかな。相変わらずの安定ぶりを期待。

ブラックロック、マスターカード、ぺイパル、HSBC、オリックス(金融系)

これらをひとくくりにしていいのか、という問題があるが。

BLKiSharesがバロメーター。こちらで資産残高を稼いで、別商品でマージンを稼ぐ、という感じか。株価はボラティリティが大きく、何チャラショックでもあれば買い増し候補。

マスターカードは今年ずっとアンダーパフォームだったが、最近盛り返してきた。買い時を逸したかな? 中国へのデビットカード主体での進出の進捗を確認。

ペイパルは、アップルペイ他、アマゾンなど似た様な決済手段が脅威と言われているらしいが、構わずホールド。無配なので、買い増しがむつかしい。マスターカード、ビザと提携を発表するなどで株価も戻ってきた。

HSBC。これは今年31ドルで買い増ししたが、もう少し買っておくべきだった。どうしても中国バブル直撃弾を食らいそうなイメージが大きい。HSBCの代替として最近ロイズバンキンググループへの投資を検討している。英国経済ドメスティックなリテールバンキングでHSBCから中国リスクを除いたようなイメージで見ている。

オリックスは優待。

IBMにシスコシステムズ(テクノロジー関連)

シスコは苦戦苦戦と言いながら、ここ数年株価は極めて堅実な感じ。株価30ドル台が安定してきた。約4年前に17ドルぐらいで買っている。増配も頑張っているし、バリュー投資対象としていて正解だったような気がする。

IBMは正直に言えば、困ったものだ。これといった強みがわからなくなってしまっている。ワトソンヘルスケアが医療業界におけるキープロダクツとなればいいのだが。大方の見方では、今期はまだレガシービジネスの売り上げ減少>クラウド関連戦略ビジネスの売上 で、総売上高は前年同期比マイナス、との予想であり、私も残念ながらそう思う。やっぱり「不発弾」だろうか? 買い増しするきっかけはない。売却は今のところ考えていないけど、マイクロソフトやグーグルと同じ土俵に乗らないでほしいなあ、というよりマイクロソフトやアマゾンIBMの土壌に入り込んできて、やられている印象。あの時マイクロソフトに投資しておけばよかったかも?バフェットさんも心の底では同じ思いだろう(彼の場合はビルゲイツとの関係が近すぎて、MSFTへの大量投資は物議を醸しだすだろうが)。


続く

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