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S&P500のPERが上がった原因は、おおむねEnergyセクターがリバウンドした、という点が大きいのではないかと思います。
こちらもEPSまで調べ切れていないので、推測ですが、エクソン・モービルとシェブロンの決算が「思ったほど悪くなかった」、という点やシェールガスのリグカウント数が確実に減っている、冬の暖房用需要期(灯油など)に当たるため、生産・消費活動が活発になるといった点を見越した買いが入っている可能性があります。
素材(Materials)も似た様な感じでしょうか。
一方、消費者関連のセクターは、強い消費者関連の経済指標やコモディティ価格の下落による製造原価率の改善期待などが織り込まれている可能性があります。
それ以外で目立った点はなさそうです。Health Careが下がっているのはバイオ関連でいろいろ言われている(ヒラリーさんの「高すぎる」発言やバリアントのやばい取引などで薬価が高すぎるといわれて、全体的に引き下げられるリスク)点があるのかもしれません。
ただし、日米Health Care のPERは2倍も違うんですよ! 日本の医薬品セクターの予想PERは30倍(昨日の記事を参照)、米国のそれは15倍です。
米国では医療機器やらそれ以外のサービス業も入っていると思うので、単純比較はむつかしいのですが、日本でも時価総額が大きいメーカーのほとんどは米国市場がドル箱になっているはずです。
稼ぎの源泉が同じマーケットですが(アメリカの医薬品メーカーも平均すれば、たぶん連結ベースの利益の5から10%は日本で稼いでいるはずです)、上場している市場が違うだけで倍の株価が付くという点は、なんかちょっと気持ち悪いですね。
(なおかつInnovativeな話題は米国のほうが断然多い)
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