2015年11月26日木曜日

ロシアは本当に軍事大国か  中国の脅威


トルコがロシア機を撃墜した、というニュースがあった。こりゃやばい、と思ったのもつかの間、ロシアはトルコと軍事的に事を構えないと声明文を発表した。


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ロシアというと旧ソ連の面影を引きづっていて、軍事大国のイメージが強い。しかし、弱小国や自国周辺の領土問題・民族問題に対しては兵を進めるが、アフガンにスタン以来は大きな侵攻を企てていないと思う。

それは経済力が追い付かないから。プーチンは現実的だと思います。
私が最も現実的だと思ったのは、中露国境問題の解決です。ロシアは実効支配していた島3つの半分を中国側に譲歩する形で国境問題を終わらせました(20087月)。

背後の憂いがなくなった中国は、東南アジアに進出してきますね。

これはロシアの名目GDPです。わかりやすいように別の国と比較しました(ドルベースなので、ドル高になっていますが。日本は中国の半分以下の名目GDPだとはちょっとショック)。
そして、これはリンクを張っているガベージニュースからの記事を借りましたが、軍事費の世界ランキングです。
ロシアは世界3位と頑張っていますが、国境線の大きさから考えると、サウジ・フランスなんかと比較すれば、全然少ないと思います(と言っても日本の倍ありますけど)。
そして、GDPに占める軍事費の割合は以下のようになります。
ロシアは4.5%と頑張っていますが、給与遅配などのうわさも飛び交い、兵士の士気はわかりません。
中国が意外と少なく(しかし日本の約5倍)、日本はチャッカリ?1%ですね。
人工島なんて作る余裕?があるわけですね。

折からの原油安で、財政収支も赤字化していますし(日本なんかに比べると楽勝ですが)、かつて国債をデフォルトしたので、戦争で赤字国債を発行するとなっても、外国人投資家が買うとは思えません。

あまり大きくアメリカと対立したくない、できない、という感じがします(しかし、アメリカを嫌っていると思いますが)。
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