2017年3月12日日曜日

東証セミナー アナリストレポートの活用法に参加

310日、夜に東証ホールで行われました。無料でした。
東証では定期的に株式投資講座を開催しており、私も過去に何度か出席しています。
今回、時間があったのと、タイトルに惹かれ参加しました。たぶん200名ぐらいいたでしょうか。
私もそうでしたが、会社帰りのスーツ姿のサラリーマンが多かったような気がします。

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東証のHPで無料でアナリストレポートが読めるって知っていました?
私は従来から活用していて(といっても配当株が出てくることはほとんどなく、新興のIT、スマホ系の会社内容やビジネスモデルを理解するのが目的だったりしますけど)、参加するきっかけにもなっています。
講師は野村出身のベテランアナリストでした。

「アナリストの言っていることなんて、当たらないから、意味ないじゃん」
確かに一理あります。ってか、経営者の言っていることが当たらない以上、それを斟酌してレポートしている人の言っていることが当たるわけがないのですが。

だから、アナリストレポートは無意味か、といえばそんなことはなく、いかにうまく使うか、で、それを示唆してくれたセミナーでした。

昨日のセミナーで役立ちそうなところを、結論から言いますとアナリストの言っていることに耳を傾けたほうがいいところは、

  1. 業界・産業分析、対象企業のポジショニングは信頼性が高いようです。
  2. A社のレポートを出す場合、A社のみならず、競合他社すべて取材して、ヒアリング、分析して、A社の予測をするそうです。
  3. また、業界内の規制動向など(例:通信キャリアとか)は知見は相当深いと考えてよいようです。
  4. 石油や化学などの素材セクターを担当している場合は、景気動向もしっかり見ているようです。
  5. 一方、目標株価や業績予想は、「アナログ」だ、と自白していました(笑)。だから「当たらない」のは仕方ない、でしょうね。
したがって、
会社概要、事業内容、業界環境・競争状況、ビジネスモデル、沿革など「どんな会社で、何をやっているのか。業界ではどんな位置づけか、業界の将来性は
財務分析「どれぐらい儲かっていて、バランスシートはどうなっているか
経営戦略分析「今後どうやって成長しようとしているか、そのための政策と課題はなにか

は参考にすべきでしょう。

一方、「だから業績はこうなります」という予測は、いくらデジタルに分析しても、当たらないケースが多い

また、割安株のあぶりだし方で、PEGレシオを盛んに言及していました。
つまりPER÷EPS成長率です。

PEGレシオを算出する場合、分析対象企業のレシオが業界内で高いか安いかを見る必要性がありますが、業界平均値は、日本の大手証券会社が四半期に1回企業業績見通しをHPで公表しており、そこに業界平均値があるので、それを用いればよい、と言っていました。
例 野村證券

これはPERの見通しになります。
これは経常利益の増減率です。経常利益の増減率をEPSの増減率と読み替えればいいと思います。

例えば私は主力がNTTKDDIですので、通信を例にしてみます。

PER FY1713.8倍、経常利益増減率は(FY15実績、16.17は最新予想でその平均値をとるとします)6.3%なので、2.2倍となります(結構高いな)。

KDDIPEGレシオはPER13.7倍、経常利益増減率は約9%(アイフィスジャパンがまとめたコンセンサスで楽天証券から引用)であり、1.5倍となります。
(全体的に高目だなあ)。

まとめますと、アナリストレポートの活用法は、Fact(事実)を読みやすくまとめてくれている点が有用で、将来予想は話半分で読んでおくとよい、ということでしょう。

私も今までも同じように活用していましたので、餅屋さんが同じことを言っていたので、ちょっとあれでしたけど。

東証の無料レポートはFactが良くまとまっていますので、気になる企業やむつかしそうな業界の理解に役立つと思います。

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