2017年3月15日水曜日

JPXアカデミー 藤野 英人氏 「専門家はどう見る!日本経済、日本株式の行方」に参加

313日に東証ホールで開催されました。2営業日連続で参加しました。
今回は、飛ぶ鳥を落とす勢いのひふみ投信の藤野 英人氏がレクチャーするとあって、有料だった(といっても1000円)。会場は満員御礼だったようだ。

スポンサーリンク



藤野氏の東証での公演は過去数回出席しており、ブログにもアップしている。彼についてはこのブログで語るまでもないだろう。
私は彼と投資方針が同じわけではないが、彼は物事に対する着眼点がユニークであり、学ぶべき点は多いと考えていて、機会があればこうやって聞きに行っている。

題名の通り、今回は銘柄選択のヒントではなく、彼なりのマクロ経済感を披露するというもの。私は知らなかったんですが、半年に1回やっているようです。

大きく、①2017年の日本経済の見通しと、②地方経済の主役と彼が言っている「ヤンキーの虎」の話及び③働き方改革が株式相場に及ぼす影響、といった三本立てと考えていいだろう。

①の日本経済の動きについては、正直目新しい点はなかった。欧州の政治イベントに注意しろとか足元の景気の腰折れは2017年はなさそうだ、といった点は正月の楽天講演での竹中氏ほかの意見と変わり映えしない。

しかし、それだけで説明を終わらせないのが彼の意地かな? なんでも景気が良くなると人は肉を食べるらしい。ロイヤルホールディングスの会長はそれで毎回景気動向を言い当てているらしい。過去の景気のターニングポイントもそれであっていた、というもの。

また、景気が悪くなると、肉からサラダを食べる人が増えるらしい。
彼は「ハンバーグ指数」と言っていました。現在のハンバーグ指数はそんなに悪くないようです。

なんかこじつけ臭いけど、結論は同意します。

それ以外は、米国景気は緩やかに回復に向かっていく、働き方改革がしばらく続く(510年単位)、米国のIT企業(グーグル、アマゾン、アップル、フェースブック)が好調なので半導体関連事業はしばらく好調が続く、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)が良くなる、とかそんな感じ。

②地方経済の虎、に関して。これに関しては著書が出来ているが、私は中身を知らなかった。
成長企業を探す場合、地方で成長している企業から探すのがいい、と言っています。ユニクロ、コメリ、ニトリ、コシダカ、壱番屋などはみな首都圏外が本社で、地方でドミナントを形成して、全国展開している企業である、と。

そして、「ヤンキーの虎」というのは、そうした地方で、地域コミュニティの顧客内シェアを高めるべく、ミニコングロマリットを形成しているのが特徴だとのこと。

コンビニ、ガソリンスタンド、コーヒーショップ、不動産仲介などのフランチャイ「ジー」をいくつも経営しているような経営者。

彼らはバブル崩壊後にリスクを獲った二世経営者や成り上がり経営者で、地方のエスタブリッシュメント層とは違うようです(地方のエリートって、公務員か地銀に就職するから)。

彼らがリスクを獲って、経営を拡大しており、いずれこういった経営者から上場企業が現れて成長企業化するだろう、と言っていました。

→これって、私が保有している「ありがとうサービス:3177」のことではないか、とハッと思った。レオスの大量保有報告は出ていない。売却を検討していたが、今しばらく様子見をしてみようか?

ただし、昔から例えば、バス・タクシー・自動車教習所・ディーラー・旅館・ホテルとかを「多角化経営」していたような『虎』もいたので(そのうちいくつかは破たんして国が支援したような記憶がある。熊本の交通会社とか)、『虎』自体は珍しくないと思う。

③働き方改革については、「健康経営」と言うことを経産省は言い出しており、健康経営とは戦略的に従業員の健康保持や増進の取り組みを実践する企業経営のことで、こういったことに取り組んで成果が出ている企業を集めて、健康経営銘柄として、投資家の関心を引き上げよう、という取り組みのようです。

ひふみ投信も一枚かんでいるようで、彼は推進役をやっているようです。

こういったことに積極的に取り組んでいる業績の良い企業があれば打診買いするのも選択肢の一つですね。


積極的に経営革新(もはや死語かもしれないが)に取り組む経営者ってのが投資を検討するうえでポイントが高いと思います(もちろん個社別の競争力とかの方が大事ですけど)。

銘柄選択的な話は面白いが、マクロ経済的な話はそうでもなかった。時代の流れの変化を彼がどう感じているのか、を読み取れると(それは参考程度だが)、ハンバーグ指数とかは関係なくとも、それで十分でしょう。


投資判断は、個人でお願いしますね。
応援お願いします。
にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ

スポンサーリンク








0 件のコメント:

コメントを投稿