2016年3月15日火曜日

配当利回り銘柄の考え方 その2 過去のDPS実績

DPSとはDividend Per Shareの略で、一株当たり配当金を指します。


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 過去のDPSの推移の中で、減配した実績のある企業はよほどのことがない限り(今後は減配を避けます、など経営陣が力強く明言しているようなことがない限り。ただし通常、経営陣は将来の足かせとなりかねな、安請け合いはやらないので期待薄)、リストから外したほうがいいでしょう。

また、業種柄、景気循環的な業績になってしまう銘柄は、長期保有(5年・10年の保有をめど)を目的とする場合、避けたほうがいいと思います。

例えば、三菱商事辺りはそういった銘柄の典型かもしれません。

今やトレーディングハウスとして取引されるようになり、資源・エネルギー銘柄と(投資家が勝手に)考えています。

経営努力とは裏腹に、原油相場やコモディティ相場に左右されやすい株価・業績となっています。

なおかつ、当社の配当実績も減配することが多く、たとえ配当利回りが高くとも疑心暗鬼にならざるを得ません。

したがって、高配当、と紹介されてもそれをうのみにして買うと、景気が悪くなった時に色々誤算が生じますよ、ということです。

 
三菱商事HPから
当社の配当利回りは2.43%で日本企業の中では大きい方です。

商社は今や投資業といってよいようなビジネスモデルなので、基本的に投資CFが多くなり(その割にマージンが小さい)、配当に回せるお金も限度があります。

また、正直何をやっているのかわかりづらい(投資家としては分散投資は自分でやるので、経営はシンプルにやってほしいという勝手な期待感がある)。

したがって、様々な資料から(過去10年分の有価証券報告書など)、過去のDPS水準を確認しましょう。

もちろん、勤めている人は、日本を代表する大学をかなり優秀な成績で卒業されたエリートで、毎年就職人気ランキングに名を連ねていますので、優秀な人たちなのでしょうが、それと配当投資は別物と考えましょう。
(同じロジックで言えば、ソニーの末路を考えると、従業員の優秀さはもちろん大事ですけど、それも完全ともいえないような気がしています)


特に最近では、リーマンショックや東日本大震災などもあり、2008年から2012年ごろのDPSの推移は大きな目安になるかもしれません。

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