2015年5月28日木曜日

円安の賞味期限







ロイターのニュースで気になったので。
以下抜粋
[ドレスデン(ドイツ) 28日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は28日、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため訪れているドイツのドレスデンでCNBCのインタビューに応じ、主要通貨の為替レートが経済のファンダメンタルズから大きくかい離しているとは思わないと述べた。

総裁は「現時点で、主要通貨の為替レートは経済のファンダメンタルズで正当化され得る関係を大きくかい離していない」と語った。

総裁はまた、日本経済が日銀の予想通り今後2年で拡大すれば、円高が進む可能性があるとの見解を示した。
抜粋終わり

気になった点

日本経済が日銀の予想通り今後2年で拡大すれば、円高が進む可能性があるとの見解を示した
ロイターの記者のまとめだと思うので、正確に黒田総裁が述べたのか、ちょっと不明だが、

  • 金融緩和は(最大)あと2年で終わる
あるいは
  • (本音では)124円はちょっと円安だと思うので、ちょっと牽制球
 というメッセージかな、と思ってしまった次第。

 これまで、円安の潮目の変わり目が、①FRBの金融緩和(注:今議論されているのは、金融引き締めですが、ここで述べているのは、その引き締めが一通り終わって、米国経済の景気過熱感を引き下げるための次の緩和を指す。よってまだ2から3年先をイメージ)、②あるいは日銀の金融緩和終了時点、と漠然と思っていました。

この発言?で、砂時計が2年、と一応頭の片隅に入れておこうと思います。
しかし、2年ということは市場関係者が意識しだすのは、2016年半ば、1年前ぐらいかな?

今回の円安は、日銀に始まっていますので、日銀に終わる、とみるのが妥当か(私はFRBが緩和しきったのが遠因だと思うが、直接の原因はアベノミクスの始まり)。

しかし、前回は金融緩和をやめたのが2006年ごろで、円高になり始めたのがサブプライムバブル崩壊頃だったので、日銀だけの行動で決まるとも限らないですが、日銀の存在感が従来の何倍も大きくなっているようなきがしますので、どこまで参考になるのかはわかりません。

(追記) そうそう、2年後って、消費税の増税ってイベントが2017年4月というのがあります。日銀の緩和終了直後に増税となった場合、またインフレ率が下がると思うので、なかなか予想は難しいですね。リスク回避の円高もあるかもしれないし、増税援護射撃のための緩和がさらに続くとも読めますし、その場合円高にはならないし。
もっとも日銀は増税しても景気は拡大するって感じでしょうかね。

用心するに越したことはない、という感じがしました。世間の円安議論に巻き込まれず、冷静に横断歩道を渡っていきたいと思います。
 
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