2015年5月7日木曜日

原油相場WTIは60ドル台に

原油相場が盛り返しています。WTI60ドル台まで回復してきました。

アメリカの原油生産量の減少が始まったことや、このところのドル高にストップがかかってきていることなどが要因とされています(しかし、ドル高が止まったのは、アメリカ経済が減速・ソフトパッチに入ったからではなかったか?)。


以前に私が書いた記事では



60台を回復できれば、何とかやっていけそうだ、というものでした。

Q決算を聞く限りでは、Chevronはやはり70ドル台を回復しないと厳しいようです。ただし彼らはそのレベルはもっと先だと考えているようです。KMI10%増配が継続できる要件として、やはり2015年末に70ドル台と言っていました。

今回原油価格が回復しているのは、生産増加に歯止めがかかったこととアメリカでは夏のドライブシーズンをそろそろ睨んでいるからではないでしょうか?

アメリカの新車販売では、「燃費が良くなった」SUVが売れているそうです。景気回復と、安いガソリン代で、夏のドライブシーズンの走行距離が長くなることが期待できます。

このアメリカのドライブシーズンというのは、今でも世界で最も石油をがぶ飲みするイベントの様で、ドル安・生産減・ドライブシーズン・地政学要素などを加味して、空売りを少し手じまっている、と見るのが妥当かもしれません。

この60ドル台が維持可能か否かは、秋になってみないと(夏が終わるし、利上げもあるかもしれない)何とも言えないような気がします。

無料で読める専門レポートによると、生産業者でリグを閉めたといっても、①原油相場が回復したら、即再生産可能なリグが結構あるようなことが書いてありました。

また、②異口同音に2015年年末から2016年にかけて、原油相場が70ドル台を回復するといっていました。

更に、③生産コストの削減余地があるといっていました。すなわち、石油サービス会社(下請けのようなもの)へのフィーが2割カットできる、フラクチャリング(シェールオイルの水平掘削)の技術が発達していて、近い将来原価削減できそうな気配である(たとえば、掘削時に使う水の再利用がほぼ可能になるとか、破砕させるケミカルの使用量が減っても威力が落ちないようなものができるとか)等によります。

したがって、原油価格が低レベルでもやっていける油井が結構あるという事になります。

そうなるとDeep Waterなどのプロジェクトを多く保有するメジャーに不利になりそうな気もしますけど。
35ドルが底値だ、と言った人もいましたが、50から70ドル台で落ち着きどころを探るような感じがしています。


異口同音に同じようなことを言っているので、予想が自己実現化する可能性と、皆同じことを言っていると、不意を突かれると、一気に予想しないような展開に持ち込む可能性(例:サブプライムローンの破たん時のような時)とどっちに転ぶのか、素人の私には予想つきませんが、当セクターへの投資スタンスは割安になれば、買い増しというもので変化はない「つもり」です。

Chevronの過去30年ほどの株価推移を信じています。


当たり前のことを言うようで恐縮ですが、投資はご自分の判断で行ってくださいね。

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