2015年6月19日金曜日

株式相場雑感 歴史的大相場か、単なるバブルの頂点か?





日経平均も2万円台が定着しそうで、2万円でも予想PER16~17倍とまあまあの水準に過ぎない状態です。

一方では、2万円台とか、時価総額がバブル絶頂期を更新というと、「もうそろそろ宴会は終わり」という人もいます。


勘定論と感情論

ジョン・テンプルトンの、強気相場は悲観で生まれ、懐疑で育ち、楽観と共に崩れていく、というパターンやピーター・リンチのカクテルパーティー理論(カクテルパーティーに参加するような人がプロのファンドマネージャーに推奨銘柄をアドバイスするようになったら相場は終わり)、あるいはニューヨークの靴磨き少年理論(靴磨きの少年までが、推奨銘柄を言うようになると相場は終わり)、さらにジム・クレイマーのニューヨークタイムズ理論(ニューヨークタイムズのような大衆紙が株価について、底値ではこの世の終わりのような見出しを大げさに一面トップで伝える)などから考えると、まだいけそうな気がします。

個人的な感覚では、日経新聞や朝日新聞辺りが、アベノミクスを「実感」できたかのうような記事を出し始めると、ヤバいんじゃないかな、と思っています。景気回復を実感できた時が、景気の山だと(いつも悲観的な見通ししかしない人たちなので)。

景気は「気から」なんて言っているのは日本だけではないだろうか? 科学化されたアメリカでは、その「気」ですら指数化して数字で議論していますね(日本でも景気ウオッチャー調査ってのがあって、信頼性は高いといわれていますが、マスコミはあまりこれを強調しませんね)。

日本人は、勘定論より感情論に弱いですから。





まずはアメリカ経済を見よ、次に黒田さん、そして消費税率10%! 

但し、これからまだ日経平均が1万円も上がるのか、と言われると、それもないように思います。

2016年ぐらいがピークで、2017年あたりから足踏みで、2017年後半から2018年にかけて、どうなるのかな? って感じがしています(あくまでアメリカの経済ですが)。

アメリカの経済動向をしっかりウオッチして、それに伴いFRBの金利政策をウオッチして、次に日銀の金融緩和動向をウオッチして、消費税10%増税の影響なども考え、それらを総合して投資方針を決めたいと思っています。

現時点の漠然としたイメージでは、FRBが次の金利の山を越えて、そろそろ緩和を考え出す頃から、ドル資産の為替ヘッジ(ドル売り円買いのポジションでカバー)を初めて、気たるべき円高局面で被害を最小限で乗り切りたいなあ、と考えています。

この間、連続して、配当金を増配できそうな企業の株は、ずっと心中してホールドしていくつもりです。

そして底値(かもしれない)と思った時点で、買いたい企業をサクッと買えるようだと、100点満点ですが、まあ、現時点では、取らぬ狸の何とやら、でしょう(笑)。

言えることは、結局、米国経済動向が最重要だということです。日本の株式市場も良くも悪くも外国人が支配していますので、彼らが規律ある投資をしている限りにおいて、日本株はバブルになりにくい(これはよい影響だと思いますが)、と感じます。
(あるいは、ニューヨーク証券取所やNASDAQがJ1とすれば、東京はJ2という感じになっているという説もある)
(中国経済バブル崩壊、とか、ギリシア破たんとかもあると思いますが、それでもアメリカ経済を最重要視します)

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2 件のコメント:

  1. こんにちは。いつも楽しく読まさせて頂いてます。テクニカルはどう思いますか?以前はバカにしてたんですが、振り返ってみると2007年の頂点も2012年のボトムも株も為替も見事に完璧に当たっているので今は脱帽しています。知ってる人は多いはずなんですが、ほとんど話題にならないのは不思議です。そのテクニカル分析によるとダウも日経も円ドルもすでに天井をつけた可能性が高くて円ドルで100円位まで来年の5月位まで調整するそうです。

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    1. コメントありがとうございます。
      5月にドル円が100円まで調整するのかっていうのは、市場なので何が起こるか予想がつきませんが、かなり低い確率だと思っています(だからこそ大穴で発生するという見方もありますけど)。
      テクニカルは全く興味がないので、残念ながら、わかりません。
      ベースシナリオは、まだダウが10~20%程度の上昇余地が残っている、というものです。
      アメリカの景気が着実に拡大する限りにおいて。
      今後ともよろしくお願いします。

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