2015年6月20日土曜日

日本ナンバーワンのファンドマネージャー 藤野英人氏による東京証券取引所でのセミナーに参加しました その2





618日に行われた2回目のJPXのセミナーの参加報告です。
1回目はこちらを参照

いよいよ今回が本題の「伸びる会社・ダメな会社の見分け方」の中身に入るのか、と思いきや、雑学的なことが多かったです。もちろん雑学と言っても金融に関することなのですが。
たとえば金融の語源は、ギリシャ語のfinisが語源で、要するに終えること、回収を終えることである、イタリアのフィレンッエが金融の都だった、そこからファイナンスになったとか。

●含蓄はさすがの藤野氏
印象に残った言葉の趣旨
マーケットのことを深く知れば知るほど、マーケットの本質が理解できるようになってくる。マーケットが理解できればできるほど、マーケットと上手に付き合えるようになり、損をしなくなってくる。そういうものです。

自分の価値観を大事にすることはいいことだ。しかし、投資の世界では、自分の価値観にこだわってばかりではいけない。目の前の事実をありのままに見る力が重要である。

世の中には嫌なことや矛盾したことがいっぱいあるものお、全体として受け入れていくことが大事である。そうやって、ダメなものを取り除き、よいものを残していくことが大事である。

●「見分け方」のさわりの部分。視点はやっぱりユニークで鋭い





大企業の経営者、大手のファンドマネージャー、これらがダメだ。サラリーマン経営者は責任をもたないことが日本株の低迷を招いた。

千代田区と中央区に本社がある企業の株価とそれ以外の場所に本社がある企業の株価では、後者の方がパフォーマンスがよい

サラリーマン経営者はせいぜい45年の任期なので、在任期間中「大過なく」過ごそうとする。したがって、大胆な事業構造改革とかに億劫になりがち、つまり短期的な物事の考え方になってしまう。
一方、オーナー経営者は長期の視点で経営に取り組むので、長期的な視点で物事を考えることができる。そうすると不思議と短期の業績も良かったりする。

残念ながら、彼の話を聞いた限り、彼は 経営者 > ビジネスモデル という感じのことを言っていることが多かったです。特にオーナー経営者がいいと。

HPは非常に大事である。会社のすべてを不特定多数の人(取引先、投資家、新卒採用等)にPRする絶好の場。社長の顔写真があるか否かで、株価パフォーマンスが違う。前者の方がパフォーマンスがいい、とか。
とにかく、周りで起こった出来事やニュースはすべて、自分に置き換えて考えて、自分なりの答えが出せるようにすることが大事で、それが投資判断につながっていく、と言ったようなことを言っていました。

後は冊子を読んでください、と言って終わってしまった。

そうそう、俗称伊藤レポートは藤野氏が普段から考えていたこととほとんど同じようなことが書かれていた、と言っていました。

伊藤レポートとは、アベノミクスのガバナンス改革の柱となるレポートで、正確には
持続的成長への競争力とインセンティブ ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクト
という名の経済産業省が主催し、識者を集めて議論したものです。じっくり読んでみたいと思います。日本企業のROEは最低8%という「ガイドライン」の基になったレポート。

最後に参加しての感想として、今回も女性が多かったような気がします。証券会社の個人向け会社説明会に来る女性って、アルプスの少女ハイジにでてくる、ロッテンマイヤさんのようなインテリおばさんが多いのですけど、普通の丸の内女子風の人が多かった。
投資女子って流行っているのかな? 女性って、結構しっかり資産運用していそうな感じがしますね(10年前なら、「貯金女子」だったのかもしれませんが)。

●1000円を100,000円の価値にするつもりです
また、JPXセミナーの冊子には、藤野氏が銘柄選択する際にチェックリストの様に使っている、着眼点がリスト化されているので、読んでみたいと思います。

また面白いのがあれば、逐次ご紹介していきたいと思います。このリストをじっくり活用すれば、1000円どころか、ゼロ2つ分多い価値はありそうです。大いに刺激を受けました。

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