過去記事
今回は、結局最後に彼が「読んでおいてください」と言った部分。もっともエッセンスが詰まっている部分です。
セミナーでは、投資とは社会に役立つ清く正しい行為である、といった感じのことをあの手この手で紹介していたのですが、実際投資にどっぷり浸っている私からすれば、具体的な投資手法・銘柄選別方法が感心ごとですからね。
著書をお読みの方は同じことかもしれませんが、
良い会社とはこんな会社だ、と言っていました(いや、書いてありました)
- 良い会社の社長は、ケチ、メモ魔、細かい
- 増収増益、オーナー企業、独自の商品
- 明確で具体的なビジョンがある
- HPには社長の顔写真があって、HPを見た人に語りかける
- オーナー企業のもとに優秀な番頭や後継者が育っている
- 自分の会社の話をしだすと興奮してくる社長
さらに成長企業は
- わたし達の生活を快適で楽しいものにしてくれることに貢献してくれる
- 10年後、20年後も必要となるもの(サービス)を扱っている
- 独自の強みがある
- 進化し続けるDNAがある
という感じでした。
こういった特性を頭に入れながら、
投資プロセスは
- 身近なもの、好きなもの、理解できるものでかつ、成長率が高そうな会社を見つけたら
- その会社のHPをよく読む(社長の顔などね)。HPは情報の宝庫である、というのが彼の持論
- 決算分析を行う
- 株価水準のチェック(割安か)
- これまでの情報で自分で納得できたか?
- 投資する
というのが投資プロセスの様です。
当たり前のことなのかもしれませんが、これを繰り返し繰り返しやっていくと着眼点が鋭くなってくるのでしょうね。
但し、彼は一貫して中小型株を専門に扱ってきたので、企業に投資するというより社長に投資するようなアプローチになっています。
私はどちらかと言えば、成熟大企業への投資が多いので、やはりビジネスモデルやその企業という組織に投資しているようなアプローチになってしまいがちです。
その辺の違いを認識しつつも、藤野氏のアプローチも取り入れて行って、中小型株への投資の重要参考資料としたいと思います。
ちなみに、アメリカの成長株投資の有名な人は、私のおすすめ書籍でも紹介したこの人です。
フレデリック・R.コブリック氏
こちらの過去記事をご参照
彼はアメリカ人らしく、英文字4文字で端的に銘柄発掘方法を示しています。それをBASMの法則と名付けています。
1;B:Business Model(ビジネスモデル;どうやって効率的に利益を稼ぐ事業なのか)
2;A: Assumption(市場分析。特に経営者が市場をどう見ているか)
3;S:Strategy(その市場で効率的に稼ぐための方法)
4;M:Management(良いアイディア、テクノロジー、戦略を実行できる力。またそれらを再現していくことで、持続的な成長が実現できる能力。つまり、自分で自分の運命を決めることができる企業に育成できる経営者か?)
彼の場合は経営者+ビジネスモデルですかね。
いずれにせよ優秀な経営者が優秀なビジネスモデルを活用して、差別化した商品やサービスを扱っている会社でなおかつ割安銘柄がよい、という事でしょうが、そんな厚かましい会社を探す努力こそが、一番リターンに効く薬かな?
やはりぶれない投資スタンスが成功を生んでいるようです。
応援お願いします。
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