2015年6月25日木曜日

週刊東洋経済、早慶MARCHの特集を読んで雑感







私は関西出身で、大学もあっちなのでこの特集の大学出身ではありません。しかし1986年に入学していますので、ちょうどこの読者層に刺さっています。
(ちなみに某大学の法学部卒業で、偏差値的には中央大学の法学部並のところ「だった」が最近は少しレベルダウンしたように言われている)

私はたまたま現役で第一志望に合格したので、受験勉強はハッピーエンドだったのですが、この特集を読んで、「最近の若いのはのう」と思うこともあって、すっかりオジサン化してしまったようです。

安全志向がさらに強くなった
ちなみに大学時代の友人は、内部進学や学校推薦で来た人を除けば、たぶん9割近いものがいわゆる一浪で、当時の雰囲気も「一浪ぐらい当たり前」という感じだった。

私の友人にも、「何が何でも早稲田に行きたい」という者もいて、結局二浪で早稲田の商学部に行ったやつがいる。

しかし、この特集では、浪人して早慶に行ってもリターンは少ない、と親子ともども思っているらしく、現役で「行ける大学に行く」というのがパターンのようだ。

(私の時代にも、人気就職先がNTTと東京都庁という「安定志向」はあったけど)。

個人的には、少し高いレベルの目標設定を、いかにして乗り越えるかを試すのがこういった入学試験の類ではないか、と思うので、こういったあきらめ風潮は物足りなく感じてしまう。

勉強が目的ではなく、目標設定とそれを克服する課程が大事で、勉強はその手段という感じ。結局、サラリーマンになろうともプロ野球選手や小説家になろうとも、小さな成功体験を積み重ねて大きくなっていくのだと思う。若いうちの成功体験は貴重だ。

もっとも今にして思えば、という事だが。

しかし、社会人になって、結局学歴というのは、あまり関係なく実績次第である、というのが実際のところだ。

ただ、自分の長男が中学3年なので、前にこんな風に言った。
高学歴はマラソンのスタート時点の「招待選手」




「マラソンのスタートのシーンで、「招待選手」と「一般参加」があるのを知っているか?「招待選手」は前からスタートできて、比較的すんなり先頭集団になれる。しかし、「一般参加」の選手はとても混雑した中で押し合いながら、集団を抜けて先頭集団に追い付かなければならない。先頭集団に行くためには、人一倍努力しなければならない。先頭集団に追い付けば、あとはそこからの勝負になる」

「学歴の高い人は「招待選手」のようなものだ。結局マラソンを走り切らねばならないが、先に有利なレースができる権利を手にするようなものだ」

早慶とたとえば、立教や明治でどのような差があるのか、正直あまり的確に想像できないが、私が大学を出た後に入った都市銀行では、「招待選手」の比率はやっぱり旧帝大と早慶が多かった。

しかし、入社後の評価次第で、すぐにそっちに上がれるような感じはあった(反対に、ダメ上司に旧帝大の人もたくさんいた)。もちろん役員まで考えると、旧帝大と早慶が圧倒していたが、それは当時の採用の関係ではないだろうか?

学歴ですべてが決まるわけでもないが、高校生のうちからこじんまりまとまってしまうのも何となくさびしい感じがした。

ちなみに私は、銀行を転職してしまったので、「マラソン」とは全く縁がない(笑)。
ただし、個人個人を見ると今の若い人の中にも、しっかりした頼もしい人もたくさんいるので、一概には言えないかもね。


そんなことより、出世してもあまりお得ではない、といった雰囲気の大企業風土の方が問題かもね。

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