2015年8月9日日曜日

25年以上連続増配する配当貴族銘柄の紹介S&P500 Dividend Aristocrats #5 VF Corp(VFC) 42年連続増配 その2

今回は定性的な部分を中心に

M&A戦略で展開するブランド群とトレンドに乗るセグメントフォーカス
日本人の我々に既に浸透しているブランドがいくつもありますね。
The North FaceLeeWranglerTimberlandが代表的でしょうか。VANSは日本ではabcマートが商標権使用契約を取得して販売しているようです(私はabcマートがブランド保有しているものと思っていました)。

これらのブランドはジム・クレイマーの本にも書かれていましたが、おもにM&Aで買収したものが多いです。
しかし、買収当時は傷ついたブランドだったLeeThe North Faceなどを見事に生き返らせています。

アクション・スポーツはトレンドです

また、昨今では、アクション・スポーツまたはエクストリームスポーツと呼ばれるセグメントが若い人に人気があるようです。
アクション・スポーツとは、「速さや高さ、危険さや華麗さなどの「過激な(extreme)」要素を持った、離れ業を売りとするスポーツの総称」とWikiでは書かれています。

しかし、同じくウイキペディアでは、

エクストリームスポーツの定義は曖昧である。ただ単純に危険であったり、過激なスポーツであれば、一概にエクストリームスポーツに当てはめることができるというわけではない。エクストリームスポーツと普通のスポーツとの境界については、その危険度や興奮を生み出す力と同様に、マーケティング展開(市場での展開)も重要であるといわれる。これは、エクストリームスポーツは、スポーツとしての側面と同時に、ファッション音楽といった若者文化にも影響力を持つとされるためで、エクストリームスポーツのマーケティング展開においては、若者文化との関連性が強調されているものも多い

そのため、例えばスノーボードスキーを比較すると、スキーの方がスピードが速く、また両者とも同じ程度の危険度を有しているにもかかわらず、マーケティング展開の違いや、またスノーボードの方が新しいスポーツである点などから、スキーよりもスノーボードの方がエクストリームスポーツとしてのイメージが強い。またラグビーアメリカンフットボール格闘技などは、危険で興奮度が高いスポーツであっても、エクストリームスポーツには含まれない。これはそれらに伝統的なスポーツというイメージがあるためである。

また、エクストリームスポーツは、必ずしも競技に勝つ事を目的とせず、自身の精神的満足や個性の確立を目指すものだとする認識も存在するため、そもそもスポーツという呼び方すら合わないとされることもある。

と記載されています。ちょっと長かったですね。赤字は筆者です。


ちょっと危険そうなスポーツにファッション性と音楽を組み合わせて、アパレルを中心に若者の自己満足・自己表現を満たすようなものの様です。

この時代の流れに乗った形で、いわゆるOrganic Growthによる売上高拡大も狙えるという感じで、成長市場で抜群の強さを見せているようです。

確かに、NikeUnder Armorとも一味違いますね。

世界中に広がった流通網でクロスセリングが可能でM&Aにもレバレッジが効く優位性 

そして、世界中に広がる販売網を既に構築している点も強みと言われています。新しいブランドを買収したとしても、既にVFCが保有する流通網に乗せて販売促進をかけるだけで、あっという間に売れる、という点でシナジーが出しやすい、という感じの様です。こういった販売戦略をクロス・セリングと言います。

ネット販売もぬかりありません

【ティンバーランド公式通販】6インチプレミアムブーツ 2015SS NEW COLOR登場


最後に、実店舗のみならず、ネット販売も行っており、こちらの伸びも順調な模様です。

私もあまり意識していませんでしたが、The North FaceTimberlandあるいはLeeの商品がショッピングモールに連なっていても、同じ会社の商品という意識がありませんでした(Vansabcマートのオリジナルだとてっきり思っていましたよ)。

Wranglerも今までちょっとダサい印象があったのですが、最近のファッション雑誌では結構高いジーンズを売っているようです(といっても私はもっぱらユニクロジーンズがメインですけど)。

まとめると
  1. アクション・スポーツ、エクストリームスポーツのウエア類の市場は伸びる。当社はその中でもリーディングブランドを複数要するため優位。
  2. 世界中に広がった当社の流通網を生かせば、こういった分野(あるいはもう少しカジュアルウエアな分野でも)M&Aでクロス・セリング、コストシナジーなどの利益成長も可能。
  3. LeeやWranglerといったジーンズカジュアルで実際成功している
  4. Webチャンネルも有望で、この分野でも伸びる可能性がある
  5. 彼らの製品は米国外で益々需要が高まっている

これらの追い風を背景に為替中立ベースでは年率10%台半ばの売上高成長率が向こう数年は見込める、
という素晴らしい評価とともに
MorningStarでは、Economic MoatWide認定しています。

NIKEを買いそびれた私としては、買いたいのはやまやまですが、予算が…ついて来れば、ぜひ、という感じです。直近はやはりドル高の影響を受けている模様です。
売上高の38%が海外(米国外)の様ですが、米国外売上高の成長性はかなり強気の様です。

最後に株価チャートです。過去5年で約4倍の株価上昇率
過去5年間の株価チャートです。どん底の時期からとはいえ、約4倍ですね。すごいです。
今買ったら向こう5年で倍も伸びるかな、それがちょっと心配。BXLTを売ることになったらその代金で考えてみよう。





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