前回は幼児の話で今回は少年の話ですね(笑)。
直接的には投資の話ではありませんが、関係のない話でもない。なぜ予備校業界が不振なのかやっとわかった。
長男が早いもので中3となり、来年高校受験をすることになっている。
夏は結構、学校説明会とやらに同行する機会も多かった。
私が中学生の時、学校説明会なんて記憶にない。
公立高校は平日(合同説明会は休日に幕張であったが)、私立高校は土日でもやってくれるようだ。したがって、3つほど参加した。
私は公立高校出身ですが、私立高校って、広くてきれいですね。
だいたい私立高校なら
「わが校はこんな教育理念のもとで学園運営を行っています。進学対策と実績はこんな感じです。学校生活はこんな感じです。実際の生徒から本校での暮らしぶりをお話しします。校舎見学は何時から、要望があれば個別質問を受け付けます。過去問題集は割引販売します。」
こんな内容です。
親としては(子供も)当然ながら、進学実績に目が行きます。
実際一緒に仕事をしていると、大学なんてあんまり関係ないよなあ、って思いますし、その気になればある程度の大学なんて行けるでしょ、って思うのですが、中高生まで戻って考えるとそうでもなさそうですね。
最近の私立高校は「特別進学コース」の設定が当たり前のようになっているらしい。我々の頃は、少数派だった。
いわゆる「特進」コースは、授業時間も毎日1時間多く、最悪でも?GMARCHに合格してもらわないと困るような話しぶりでした。その代り、先生が指導熱心で、個別にいろいろ指導するようです。
補習も高1の夏からやるらしいので、3年間「勉強漬け」のように思いました(当然、部活や文化活動も熱心にやっています、とPRはしていた)。
あと、かつての女子高が共学になったり、いろんな「少子化対策」を行っている高校が多いような印象だ。我々の時代から4割以上子供が減っているから当然か。
我々の時代より子供が4割以上減っているのに、自分の出身大学も同じですが、学部が増えて学生数も増えているので、入学しやすくなっている、合同説明会である公立高校の進路指導の先生は言っていました。
それに加え、公立・私立にかかわらず、学校内での進路指導や受験対策がかなり行き届いていることと、生徒の「安全志向」から現役合格率・現役進学率が上がっているようです。
学校側では、「予備校や塾に通わなくても、高校のプログラムをしっかりこなせば志望大学に合格できるようになっています」と言い切っている。
それを数値化している学校もあった(現役合格者のうち、進学塾や予備校に通わなかった卒業生の比率をグラフ化していた)。
ちなみに下の表は旺文社のH26年の調査です。現在53.9%と過半数の高校生が現役で大学に進学するそうです。東京都に限れば、この比率は66.1%に跳ね上がります。
なお、表にのっていませんが、H9年で40.7%、H6年では36.1%(注:男子に限定すれば27.9%だったようです。これでやっと私の「実感」並の数値です)でした。
H6からH26 の20年間で現役で大学に進学する男子生徒の比率が23.7%もアップしたんですからね。
また、学校側も進学実績で単に合格者数を発表するのではなく、「進学先」を発表していて、一人で複数合格した者が全体を引き上げてよく見せるような雑音を消して、全体としてうちはしっかりやっています、というアピールを示しているところもあった。
ちなみに、参加した学校の説明会では現役進学率は7割を超えていました。
参考までに、政府発表の「子供・若者白書」でもっとヒストリカルな現役進学率のグラフがあったので紹介しておく(グラフ右のオレンジの線です。H25年度が53.2%と記載あり)。私は昭和61年入学だが、なんとなくこの表のイメージ通りだ。現役と過年度進学者のギャップが倍近くある。
参考までに、政府発表の「子供・若者白書」でもっとヒストリカルな現役進学率のグラフがあったので紹介しておく(グラフ右のオレンジの線です。H25年度が53.2%と記載あり)。私は昭和61年入学だが、なんとなくこの表のイメージ通りだ。現役と過年度進学者のギャップが倍近くある。
大学受験も「安全志向」、就職活動も「安定志向」とくれば、大人になって株式投資なんてやらないよなあ、と思いましたよ!!
我々の頃は、一般入試による大学の合格者のうち7割以上が浪人で、内部進学者や学校推薦を除けば友達もほとんど1浪だったのですが、今は「行けるところに行く」という感じのようです。
もっとも子供が保守的になったとばかり言えず、デフレで給与所得が減っていく中、浪人させられない家庭の事情も大きくかかわっているそうです。
もっとも子供が保守的になったとばかり言えず、デフレで給与所得が減っていく中、浪人させられない家庭の事情も大きくかかわっているそうです。
そりゃ代々木ゼミナールも河合塾も駿台予備校も影響力がなくなりますね。私は駿台の伊藤和夫先生のラジオ講座をかじりつくように拝聴していました。
ただ、慶応卒の35ぐらいの職場の後輩にこの話をしたら(彼は海城高校卒だと言っていた)、「みんな学校終わってから予備校に行っていましたよ」と学校側の言い分が大日本本営発表であるかのような言い方だったので、割り引いて考えたほうがいいかもしれない。
千葉県の場合、公立高校の入試は、2回に分けるので競争率が高くなるため(1.8~3倍以上もある)、結構大変だなあ、というのは感じました。私は関西の田舎のせいか、せいぜい1.5倍ぐらいでしたね。
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