2015年9月26日土曜日

配当貴族銘柄の紹介#12 Franklin Resources (BEN) 35年連続増配 その1


連続増配年数を35年としているFranklin Resources社(BEN)はアメリカの大手資産運用会社であるフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ社の持ち株会社です。

テンプルトン」という言葉は知っている人は多いと思います。そうです、かつて逆張り投資で鳴らしたジョン・テンプルトンが運用していたファンドの会社です。
テンプルトン卿が引退するとき、ファンド運営会社をBENに売却したのです。

創業者が、ベンジャミン・フランクリンの名前を取って社名を付けた、という由来からでしょうか、ティッカー・シンボルがBENになっているようです。
したがって、フィリディティやウエリントンマネジメントと言った会社と並んで老舗超名門資産運用会社、と言っていいと思います。


歴史的には買収で大きくなった企業です。Franklin社は債券投信が有名で、Templeton社は国際(米国外への投資)バリューファンドが有名なようです。







BEN株は、個人的な意見では、お買い得・バリュー株ではないか、と思います。
売上高伸び率、EPS成長率どれをとっても十分です。

現在の株価はBlack RockBLK)も同じようなものなのですが、利上げ→株安→資産運用残高(Asset Under ManagementAUM)が伸びない、というストーリーが支配していると思います。利上げが12月なら、当面似たような株価かな?

あとは、当社は米国の顧客資金を米国外で運用することに長けています(テンプルトン卿の伝統を引き継いでいるのでしょうね)。ドル高はそういった投信に逆風です。

また、おそらく想像ベースですが、資産運用は世界的にインデックスファンドとETF、特に今はETFが主流です。つまりパッシブ投資が全盛となっています。
その流れにBENはやや遅れていると思います。

その一方で配当政策もやや保守的です。35年連続増配していながら、配当性向は13%弱となっていて、アナリストや投資家に配当政策の見直しを迫られています。

また、リーマンショックを境に資産運用会社への監督・規制などの強化が図られており(例:レバレッジをかけたETFがシステマリック・リスクを引き起こすとか)、投資家はそういった規制を嫌う傾向にあるので、PERも伸び悩む、といった環境だと思います。

実際、私は資産運用会社への投資はBLKを保有していますが、それはBLKの方が配当利回りは高い(今なら2.8%ぐらい)、配当性向もよい、ETFがメインという理由だからです。
しかし、BENもずっとウオッチしていて、2%台まで配当利回りが上がってくれば、今のPERなら買ってもいいか、とも考えていますが、予算ができるとやはり既存持ち株の追加投資を優先させてしまう、そんな感じです。

しかし、基本的に信託報酬から調査コスト・人件費・IT投資などを除けばあとは利益なので、AUMが増加すればするほどFCFが蓄積される事業構造であり、投資マネーが右肩上がりで増える(はず?)という前提を考えると(つまり規模の経済が働きやすい)、投資妙味は十分ある業界であるというのが私見です。

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