2015年9月9日水曜日

投資家向け会社説明会への参加

今日のマーケットはすごかったですね。1日で6%~7%も上がったなんて、いつ以来なのでしょう?
持ち株のKDDIなんて10%もアップしていましたが、ベータ値が低いはずの通信会社の株価が10%も上がるって、やっぱり異常かな。

要点
  • 投資家向け会社説明会が開催されれば、興味がある企業(すでに投資している企業ならなおさら)あるいは注目している業界であれば参加したほうが良い。
  • 決算短信等だけではわからない会社側の生の声が聴ける
  • 大手証券会社が主催するものなら、シニアマネジメントレベルの出席可能性が高くなるのでなおよい。
  • 投資していない企業なら、できれば予習をして望みたい。






最近、時間ができると会社説明会に参加するようになった。
従来は子供の部活や地域クラブの応援などで週末がつぶれることが多かったが、子供も中学生となり、その時間も減った。

また職場と東証が近いので、比較的時間調整がつきやすいときは仕事の合間に行ったりする。趣味と実益(業界動向や景況見通しなどは特に)を兼ねる場合もある。

上場間もない会社だと、最近のビジネストレンドがわかったりもする。

はじめは、「個人向け」と「アナリスト向け」のIRが分かれていて、「差別する気か、ケシカラン」と思っていた。
しかし、日本アナリスト協会(ここの個人閲覧会員になっている)に電話で聞いてみたら、

「アナリストの方が個人と同じだと、説明内容や質問内容で重複する部分やすでに理解できていることを個人株主は質問したりするので、時間がもったいないというクレームが多かったので、分けて開催せざるを得ないことになりました。なにとぞご理解ください。」

と電話で説明を受けた。

実際、両方に参加すると、「アナリスト向け」は当然ながら事業内容の説明はすっ飛ばされて(新規事業でも始めれば別ですが)、即売上高や利益が前年同期比どうだった、という説明に入っていきます。

アナリストからの質問も、「以前おっしゃっていた、XXの進捗を教えてください」とか、かなり突っ込んだ稼働率や研究開発費の水準など業績変動要因となる会計上の勘定科目の推定をしようとしている質問や経営戦略の内容など様々です。

一方、「個人向け」の場合は、
当社はこんな沿革で、こんな理念を持っていて、こんなビジネスを行っています。外部環境はこうで、こういう強みがあります。したがってこのような経営戦略でこういう中期計画の元、こういった政策を実施することにより、こういう業績を狙っています。その過程で株主様にはこのように報いていきたいと思います。

という説明をしてもらえる。この説明を社長がするのか、CFOがするのか、IR部長レベルがするのか(KDDIは課長だったような気がする)は主催者側の引きや企業の規模次第って感じか。
(注:上記のような完璧な投資ストーリーを語ってくれるか否かは、会社の能力次第だが)

その後質疑応答に入るのだが、質問のレベル感は結構極端だ。初歩的というか、基本的な質問から、アナリスト並の鋭い質問まで幅広い。
また、個別に質問できる場合もある。

できれば、四季報などで気になった企業は会社案内や前期の業績説明などを予習して、不明点をピックアップして、当日なお不明点が残ったら、積極的に質問したほうがいいと思う。
そういった質問がクリアになれば、「行った甲斐」があったというものだ。

参加に際する留意点
ただ受け身で話を聞いてしまえば、ちょっと良い会社に出くわすと、なんでも買いたい気持ちになってしまう(単に自分がそういう性格なのかもしれないが)。

できれば、やっぱり予習をして、この企業やこの業界のこの部分がクリアになれば、買い候補にしてみよう、とか、この業界のこの部分が聞きたいとか、目的志向で臨みたいですね(反省の念を込めて)。


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