「えっ、配当・Buy & Holdのゴンさんがオプションですか?」
オプションと決めたわけではないですが、Buy & Holdで配当を貯めていく基本的な投資戦略では、相場が下落しているときに火事場泥棒的に優良株を拾っていくのが王道です。
しかし、ほぼフルインベストメント状態で配当やニューマネーを再投資していると、絶好のチャンスを逃してしまいがちです。今がまさにその時です。
そして、今回の強気相場も2017年ごろからいよいよかな、と現時点では思っているので、次の弱気相場に向けた備えもそろそろやっておく必要性がある、と考えています。
このブログでは、そのヘッジ方針の第一候補として、竜谷大の竹中教授が著書で言及している、ドル売り円買いのヘッジを考えています。
正確には、私の場合、ヘッジというより円高に賭ける、というイメージをしています。何度も現在のドル円相場は円安に振れ過ぎているとこのブログでも言っているところです。
その次にプットオプションを買う、という「保険」取引が考えられます。ただし、プットオプションは限月やら複雑で、自分でもまだ消化しきれていない、と思っていたところに、東京証券取引所でオプションの無料セミナーがありました。
その時の講師が伊藤裕輔氏で聞いていて、頭がいい人だ、という印象だったので(ややクセがありそうなキャラですが、ソロモンでバリバリの人だったので優秀だったのでしょう)、お金を出して一番最近出た本を探していたら、2014年3月15日?だったかに彼が講師をしたセミナーのDVDがあったので聞いてみました。
FX投資もプットオプション投資も狙いは、シナリオ通りヒットした場合、悲観相場で一定のキャッシュが得られることです。
外れた場合、Buy & Holdポートフォリオは大した傷を負っていないので、「まっいいか」と考えることができる点です。
シナリオ通りヒットすれば、ポートフォリオが傷つくだろ、という点は、Buy & Holdだから原則気にしません(と言いつつストレスは溜まりますけどね)。
現在も、AT&T、Chevron、IBM、P&G、そしてBlack Rock辺りの既存株やVF Corporation、WW Graingerといった配当貴族分析でよい印象を得た新規候補は買いチャンスをうかがっていますが、キャッシュが不足していて指をくわえてみている状態です。
と前置きが長くなりましたが、冒頭のDVD、特に伊藤裕輔氏のメッセージはシンプルです。
- 相場を予測せよ。
- そのシナリオにどういったリスクがあるのか認識せよ。
- そして、何に賭けて何を残すのかはっきりせよ。
- メインシナリオ以外に起こりうる可能性を可能な限り考えて、それが実現した場合の損益を想定せよ。
というものです。セミナーでは具体的なオプションの損益計算の仕方を披露しています。
これは「中級者向け」という事で、私も中級ぐらいかな、と思って買ったのですが、「オプション取引の中級者」の様でした。
もう少し基礎から勉強する必要があると感じました。
但し、
- メインシナリオを自分で考えよ。シナリオが正しいか正しくないかは問題ではない。自分が何に対してリスクを負っているのか認識せよ(具体的には、相場がどうなるとどれぐらい損するのか理解しろ)。
- そして、「これ以上損したくない」と思った時点で手じまいすること。
- これをオプションを買う前に決めておけ。
- これが「リスク管理」というものだ。
- 何が起こるかわからないけど、とりあえず買っておけ、という判断は止めろ。相場のカモになるだけだ。
といった数々のメッセージは長期投資にも参考になる部分が多く、オプションそのものに対する理解よりも、伊藤裕輔氏の「相場格言」には刺さる部分が多く、元は取れたかな、という感じです。
長期的なヘッジにはドル売り円買いポジション、短中期的には日経225オプションでも使えそうかな、という印象を得ました。
オプションの方はもう少し勉強するつもりです。
ちなみに第一選択肢の竹中教授の本はこちら
応援お願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿