2015年9月16日水曜日

ヘルスケアアウトソーシングのEPSホールディングス(4282) 読売ブリッジサロン 会社説明会 その2 

当日は会社説明という事で、業績の説明はなかった。ここで何をやっている会社か?を理解して、自分で業績を再度確認して投資判断を下さなければならない。

EPSホールディングス(4282)について






CRO(製薬会社の治験のアウトソーシング)、SMO(病院側で治験のアウトソーシングをする事業)、CSOMRの派遣等)を行うビジネスを中心とし、中国・アジア地域にもこのビジネスを広げようとしています。

業績は四季報ベース(一部加工)では以下の通り

順調に売上高は伸びているが、利益面が足踏み状態の様である。
株価の方は10年で約50%の伸びであるが、リーマンショックや大震災があったとしても、大きな落ち込みもなく、安定的と言えるかもしれない。

株価バリュエーションは
  1. 予想PER26倍、
  2. 配当利回り1.33%
  3. PBR3倍、
  4. 時価総額約520億円

となっており、企業規模の割には適切な評価が下されている、と言ってよいと思う。

業界を取り巻く環境は、仕事量ではフォローの風が吹いていると思います。どうやって利益率を改善するのかが課題でしょう。

外部環境の自分なりの理解
日本は従来、製薬業の臨床試験では、欧米で承認されてから日本で承認を取ればいい、といった周回遅れのガラパゴス状態でした。

しかし、シンガポール・韓国・中国がこの分野に力を入れ始め、欧米メガファーマと共に「世界同時治験」体制に参加し始め、日本は仲間外れにされてしまいました。

世界同時治験に参加し、その結果が良好だと、承認や販売が同時期に行うことができるため、一刻も早く投下した研究開発費用を回収したい製薬会社としても、それを優先させてきます。

そういった流れに乗れない「日本はもういい」となってしまいます。
当然、技術力の高い企業(武田薬品やアステラスと言った日本企業も含む)もそちらに流れますので、日本はいつまでたっても、治療成績がよくなった新薬が使えない、という状況になってしまいます。

これを「ドラッグラグ」(新薬承認の海外との時間差)と言っています。

一方、規制緩和で「混合診療を認めろ」という声が以前からありました。これは一つには日本では上記「ドラッグラグ」があって、本来治療できるはずの病気が国や企業・病院の体制のせいで治療できないのはけしからん、自費でもいいので、患者に選択肢を与えろ、欧米は皆やっている、という声がありました。

一方、厚生労働省の方でも、2009年ごろから始まった「パテントクリフ」(従来の先発薬の特許が一斉に切れる一方、それを補う新薬の開発が進まない状況)の影響を日本の製薬会社も受けており、日本の創薬技術の遅れを懸念していました。
さらに、国の体制がよくないので混合診療を認めろ、と言われると、厚労省としても好ましくありません。

政府としては「ドラッグラグ」はない、少なくとも政府が企業の製薬開発のボトルネックになることはない、と言わなければなりません。

翻って企業側でも、パテントクリフで、次の新薬がない状況(武田薬品やエーザイのような企業)に陥っていますので、コストカットを推し進めざるを得ません。

製薬企業もかつては「垂直統合」型ものつくりで、研究・開発、製造、販売を一貫して行っていましたが、ファイザーやロッシュと言った欧米メガファーマと規模で完全においていかれていて、かつ特許切れを賄えない、となれば背に腹変えられず、臨床試験もアウトソーシングの時代、MRもできればアウトソーシングに、という依存が出てきます。

病院・研究所側も、政府からアカデミア(大学病院など)と産業側が協力して日本の創薬力をあげてほしい、という厚労省の願いを受け入れるような感じになっていますが、いかんせん人手が足りません。そこでアウトソーシングの出番があります。

こういった状況もあって、効率的な臨床試験ができる体制を進める機運が出てきました。これらの流れに当社は乗っていると思います。ただし、製薬会社・病院側とも消費税増税の影響を受けたからか?アウトソーシングの単価を切り詰めているのではないでしょうか?

当社にその影響が利益率の悪化という面で出ていると思います(人員コスト高を転嫁できていない)。

当社は中でも、抗がん剤や神経系(アルツハイマー)などの治験に強いとの評価がある業界ナンバーワン企業という事なので、一番おいしいところを取っていると思います。

いいことばかり書いていますが、それがPERにでている、という事でしょう。外国人株主比率が37%で米系長期年金基金などが多いそうです。
(当社HPより)
過去10年の株価はそれほど上昇したといえませんが、2001年の公募からは5.4倍に上昇したそうです。

感想

減配はなさそうですが、ちょっと配当性向がまだ低目です
外部環境・事業内容や業界地位といったファンダメンタルズはいい会社だと思います。

今後、2016年、2017年(消費税増税)、2018年と薬価改定が予想されるので、病院側の経営環境が不安定で当社に影響があるかもしれません

株価は当面レンジ圏内かもしれない(外れるかも)ので、急いで買う必要もないかもしれないがウオッチするに値する企業、という感想。
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