9回目はGWW(WWグレインジャー)です。私は初耳の企業でした。しかし、読者の中にはご存じの方も多数いらっしゃるかと思います。そう、当社は日本で急成長中のMonotaRO(3064)の親会社なのです。
MonotaROは工具通販というニッチセグメントで売上高の平均成長率が34%と急成長中です。私はPERがアホみたいに高いので【77倍】、まったく眼中になかったですが、人気企業ですね。
したがって、アメリカでも同様の製品を取り扱う卸売り業者ということになります。
具体的には工場・工事用の間接資材といっていますが、修理・メンテナンス資材・機材などで、MonotaROのHPを見てもらった方が早いと思う。
GWWが取り扱っている商品の多くはオリジナル商品の様で、利益率が高くなっているのが卸売業といっても特徴的です。
これで44年連続増配ができるのですか。う~ん、私はこの配当貴族シリーズを調べていて、最初は連続増配ができるのは、その企業の業界やブランド力と言った特別なものが必要だろう、思っていましたが、業界とかではなく、経営の仕方次第ではないか、感じるようになりました。それはまた後日。
では、テンプレート分析を
77倍のMonotaROの親会社のPERは現在16.4倍とお求め安くなっています!! もちろん成長率はMonotaROの方が高いのですが。
配当の成長率も19%他各種成長率(売上高、営業利益、当期利益、EPS)を見ても、なかなかよいバリュエーションかもしれませんね。PEGレシオは1.2倍程度です。
借入金も全く問題がない水準です。
アメリカ企業を分析していると、当社の様に、営業利益率、ROEなどが毎年同じような数値に納まって(先週のシャーウイン・ウイリアムスも、営業利益率が約10%で推移していましたね)いて、財務もしっかり管理されているな、という印象が強いですね。
日本企業の様に、外部環境に右往左往されるようなことはなさそうな点がよい(もちろんドルが世界の基軸通貨である、という点も大きいが)。
ちなみに、当社の売上高のうち、約4割がオンライン売上とのことです。
MonotaROは当社のオンラインビジネスモデルの成功事例として、当然ながら?GWWの自慢の一つとなっています。
ZOROは米国版、MonotaROといった感じです。
別途書こう、と思ってまだ書いていないのですが、日本のアズワン(7476)も分析機器の専門商社で営業利益率が10%の企業です。
これらの企業は卸売業というのが出発点で、GWWもそうですが受注翌日配送、幅広い品ぞろえ、といった利便性を売り物にしていますが、しっかりマージンが取れています。
脅威といったら、アマゾンでしょうか。ただし、アマゾンは全方向にオンライン販売網を広げていて、MonotaRO/GWWやアズワンと言った企業は取扱領域がニッチで深いため、専門性では依然有利かもしれません。
但し、アマゾンは利益度外視?で挑んでくるので、その辺が悩ましいですね。
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