2015年7月17日金曜日

東芝の「不適切会計」問題 けじめのつけ方





あくまで「不適切」らしい今回の事件。
経営陣のクビのすげ替えでいいのか?



(以下抜粋)
調査報告で一連の不適切な会計処理を組織的行為と認定する方針を固めたことが16日、分かった。第三者委は20日前後に調査報告書を東芝に提出する。報告を踏まえ、田中久雄社長と前社長の佐々木則夫副会長が引責辞任するなど、東芝は経営陣を刷新する方針だ。 
(抜粋終わり)

上場廃止とかにならないのなら、経営陣の「刷新」は必須でしょう。

しかし、欧米の企業を見渡した場合、「何かを変える必要性」があるときは、かなりの割合で経営陣(CEO)を外部招へいすることが多い。

しかも、今回の「不適切」会計の原因は社内の派閥争いとも言われている。

外部から社長を登用し、比較的短期間で抜本的な改革を行い、内部の者にバトンタッチする、というのは妥当なラインだと思います。

GMだって、チャプターイレブン後は社長を元コンサルタント、会長はAT&Tの元CEOという人選で、その後生え抜きにバトンタッチしましたね(親子2代でGMに勤務するというストーリー性のある工場勤務上がりの女性です)。

誰がやるのか、とかはさておき、「東芝は生まれ変わります」という明確なメッセージを内外に植え付けないと、「(原子力発電や日本郵政に社長を輩出する)国策企業だから」なんて言っていると、コンシューマービジネスは大きな痛手を受けそうです。

コーポレートガバナンスはアベノミクス・成長戦略の目玉の一つでもあるので、少し変化が欲しいような気がします。

株は買いか? 私は、ゴタゴタがあった企業やあんまり配当が望めそうにない企業の株は考えていません(PayPal配当をする能力はあるけど今は配当しない方針。配当(持続的な増配を指す)したくてもできない会社とはまた違う)。

ちょっとギャンブル的なリバウンド狙いのような投資が好きな人は、機関投資家が社内規定で売らざるを得ないような局面が出ると思うので、そこで拾うというのは想定できそうですが。


しかし、「不適切な会計処理」の損失額が雪だるま的に増えますね。まあ、最初からそんな感じはしていましたが(カネボウの粉飾よりも金額規模が大きくなりそうだって)。





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