アウトソーシング請負
人材総合サービス会社、というのが事業内容だが、要するにアウトソーシング請負業。公官庁や地方自治体・あるいは企業から、特定の業務を丸ごと請け負うような感じ。もちろん人材派遣等も行う。
なかなか説明に窮するが、たとえば、大手証券会社でNISA関連の業務があったとすると、NISA業務に関する専任スタッフを数十名派遣し、書類の手配や業務処理など全般を証券会社と打ち合わせて要件設定し、任された業務は全部行う、というようなことをやるらしい。
また、地方自治体においても、たとえば子育て世帯臨時特例給付金などの支給が決定すると、市の職員と引き受けできる業務要件を提案して、その後の事務処理を一切合財やってしまうらしい。
こういう作業が発生すると、臨時の人材が集中的に必要になって、発注先でもそんなことに手間暇かけていられないとか、当社のような企業に丸投げしたほうが、時間とコストも勘案すれば割安になるらしい。
引き受ける当社側は、①一定以上の品質を担保できること、②人をしっかり集められること、③納得感あるコストでできること、が求められているとのこと。
多くの作業員はパートやバイトのようで、一つの現場に正社員は3名程度張り付いているだけの様だ。
今後、マイナンバー制度がスタートすると、公務員系の仕事がドッと入ってくるのが目に見えている、とのことで、業績見通しが私には非常に強気に感じた。
社長も40代ぐらいの若い人で、創業者なのか2代目なのかわかりかねた。イケイケ系じゃないのかな、と思ったのだ。
これが当社の中期計画の数値目標だ。
売上高は3年後に約80%アップするらしい。年率換算すれば21.6%の高成長になる。利益率は労働集約型なので、人件費が変動化するはずなので、規模のメリットはあまり働かない模様だ(それでも大型プロジェクトは採算がよいらしい)。
日ごろ連続増配株の年率3%~5%程度の売上高成長というレベルで見慣れている私としては、なかなか信じることができない。
過去の実績はこんな感じだ。
さすがに、疑問に感じた私は説明会後にブースに行って、もっとベテランの人に質問してみました。
隠れたマイナンバー制度関連銘柄?
Q:こんな強気の売上高予想の根拠はなんなのですか?
A:過去の業績は、震災の復興需要案件などがあったので、売上高がでこぼこしてしまったものだ。
Q:社長はどのような経歴の人か? 創業家の人?
A:彼は中途入社だが10年以上当社でキャリアを積んでいる。トップ営業マンだった。創業者は会長として経営全般は管理しているが、営業は現社長の方が得意だから、彼に社長もやらせている。
Q:社長はどのような経歴の人か? 創業家の人?
A:彼は中途入社だが10年以上当社でキャリアを積んでいる。トップ営業マンだった。創業者は会長として経営全般は管理しているが、営業は現社長の方が得意だから、彼に社長もやらせている。
その他
今自治体では、できるだけ経費をカットして業務を行うことに強い関心があり、当社のような業務を丸ごと請け負える業者へのニーズが非常に高い。
マイナンバー制度の導入が始まると、間違いなく彼らの作業量は増大する。
また、民間でも人材不足が生じており、案件の引き合いは多い。
さらに景気が回復して、民間企業のシステム導入も目白押し(当社はSierの作業下請けのようなこともやるらしい。確かITでもメガバンクのシステム投資とかまだいっぱいあると聞いた)。
したがって、そんなに高い目標だとは思っていない。
肝心の株主還元については、配当については特に強いコミットはなかったが、クオカードの優待が100株から300株で1000円あるようだ。
株価は2060円ぐらい。予想配当利回りは約0.9% 18円、クオカードを合わせた実質利回りは100株だと1.6%です。
PERは22.6倍。たぶんリクルートのような大企業でない人材紹介や人材派遣の会社と比較すると、エン・ジャパン22倍、テンプスタッフ22倍と同等。
時流にはあっているような気がする。隠れたマイナンバー制度関連株かな?中期計画が達成できるなら、買か?
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