2015年7月26日日曜日

配当貴族銘柄の紹介S&P500 Dividend Aristocrats #3 Brown Forman(BF.B Class B)31年連続増配


BFと言えば、アメリカの蒸留酒メーカー。誰でも知っているこのブランド、「ジャックダニエル」の会社です。
日本のサントリーが買収したのは、Beam社でジム・ビームが有名で、競合関係にありますね。

当社の特徴は、ブランド力、嗜好性商品、ハイ・マージンビジネスです。







どんな会社か?
「マールボロ」ブランドのAltria Groupと似ており、「ジャックダニエル」が全売上高の55%を占めているようです。

海外売上高比率が拡大しており、今は57%が米国外売上高の様です。

ジャックダニエルブランドは米国のウイスキーブランドで10%を占めトップの様です。

アメリカのミレニアム世代(30台前後の人)は、ウイスキー・バーボンを飲む量がそれ以前の世代より多いようで、結構堅調な販売量の成長が見込めるようです。また海外における米国産蒸留酒の人気も年々高まっているようで、為替中立ベースで会社側は年率6%程度の売上高成長力があると見込んでいるようです。

また、新規参入はほとんど見込めず(ウイスキーを寝かせるのに最低2年かかるから)、ライバルはDiageoになりますが、米国内では同社より強固な認知度と販売網を持っているそうです。

ブランド力、販売網、成長性を加味して、Economic MoatWideと認定されているようです。

財務・株価指標の論点

安定して成長が見込めるビジネスで、ブランドロイヤリティも高く、何をやっている会社なのかをイメージしやすい、という関係だと思いますが、かなりプレミアムな株価評価となっていると考えます(PEREV/EBITDAの倍率)。

ただ、ライバルのDiageoも同じようなバリュエーションなので、酒メーカーという事業のウケがよいのかもしれません。

また景気も回復していることも影響しているのでしょう。

したがって、CFの安定的な成長性は高いと思います。為替中立ベースの売上高成長率(6%)も魅力的です。

ただ、ちょっと高いかなという印象。投資の観点から言えば、結局自分は当社に対して何を最も期待するのか、という事だと思います。

DPSの成長率が年率10%程度なら、もう少し配当利回りが高くてPERが安い銘柄は探せばありそうですね。

配当性向も低いかなという感じ。FCFはジャブジャブのような感じ。その気にさえなれば増配余地は大きそうですね(しかし、今のPERじゃあ、経営陣も動かなさそうですね。

しかし、たばこや酒のような嗜好性の強い銘柄が一つ欲しい、という事であれば検討に値するかもしれません。

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